夏のオスワリ

夏は散歩中にりょーがアリンコにたかられる季節でもあります。

たかられると、いきなり飛び上がってシャカシャカするのでこっちも動転します。ウェットティッシュで取ってやるのですが、ちっこいカスのようなアリンコがガッチリ咬んでてぞっとします。信号待ちでもちょっと立ち止まっただけでソッコーで咬まれます。あたしもアリにたかられやすいから、ムスメの不快さはよくわかる。でも最近オスワリ強化期間なのです。なぜならムスメが、口頭の号令への反応が鈍くなっちゃったから。

理由は2つある。

①「オスワリ」のとき、人差し指1本立てて見せるシグナルを併用していたのですが、これと号令の区別が甘かったらしい。人間語よりもシグナルを見て判断するほうがラクみたいで、そのためにあたしが視界にいないときのコマンドへの反応が特に悪い。見えないから。名前以外は視覚に頼って判断&反応している。
②名前を呼ばれて、相手の顔を見るところまではいい。でも次に何を求められているかを彼女なりに勝手に判断してしまうところが問題。
「なにかしら。なにかくれるのかしら」→「じゃあオスワリね」 或 「じゃあハウスね」
家の中の行動はパターン化しがちなので、彼女の勝手な状況判断を助長してしまった。屋外での練習をもっとするべきだった。

オスワリは犬を落ち着かせる意味もあるのでしつけの基本中の基本で、ちゃんと使えばいろいろ応用できるものなのでダレたままにはしておけない。散歩中の引っ張りをたしなめたり、興奮して飛びつくのを抑えたりと、ふと気が緩んでしてしまった褒められないことを、オスワリで防止/中断させて、褒めて終わらせることもできるというわけで。あくまで犬が号令ひとつでオスワリを完璧にできれば、の話だけど!

というわけでアイラブペットネットで紹介していた「いつでもどこでもオスワリをさせる練習」を実践しています。散歩前半の「公園!排便!」のウキウキ状態でも、3回くらいランダムにオスワリをさせると落ち着いて、「ママがなにか言い出すわ。気が抜けないわ」と注意を払うようになります。屋外で人目があっても恥ずかしがらずに言ったことをやるまでさせることが肝心。そしてコマンドは何度も言わないことも大切。こんなにデカイ犬にオスワリばっかさせてても恥ずかしがっちゃいけない!!! 初心にかえるのよ俺!!!因果応報なのだから〜

でもこの屋外オスワリ特訓にも盲点があり、あたしのしつけがヘボいせいなんだけど、立ち止まってオスワリ、ばかり繰り返すため、立ち止まるなり何も言わないのにりょーが座ってしまうのです。出たよ、勝手な状況判断。おなじことを3回繰り返すとすぐこれだ。違うんだよ。いや違わないけど違うんだ…。いいんだけどダメなんだ…。これで褒めていいのか…どう説明したらいいのか…説明して分かる相手じゃないし…モタモタしてるとアリがたかるし…

迷いは犬に伝染します。誰かテケスタ