葱中毒疑惑

ムスメはよくなりました。

そこへ新疑惑。ムスメの体調不良は葱中毒であったのではなかろうか。そしてその下手人はオット。下手人は愚かしくも自ら犯行を自供したのでした。

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昨日のムスメはゴハンに見向きもせず! 促したら食べたがゴハンの途中で席を立ち! 散歩で水便! ゆえに絶食! という一日を送りました。

ムスメは家事をするあたしの後を追っては、背後で寝転んで、ノビタ級のクイック寝入りを披露。その寝方もなんだか必死に寝てるという感じで、普段より寝ながらのピクピクが激しいの。そして一日中飲まず食わず遊ばず散歩も行きたがらずクイック寝入りを繰り返して痙攣するのでした。おまけに。ソファでこんこんと寝込むムスメを見守っていたところアラビックリ。右後ろ脚に裂傷チックな擦過傷発見。5センチくらいの、太さ3ミリの赤いミミズみたいな赤剥けができてました。血は出てないけど、見た目のハデさから、ケガをした当初は多少出血しただろうと思われます。傷口を仔細に観察しつつ眉ひそめまくってたらオットから電話。

元気?疲れてない?りょーちゃんはどう?と、仕事中にわざわざ電話してきたので、ああオットもしばらく自分だけでムスメに接して、そのムスメが具合悪いそうだから気になったのかしらとうれしくもあったのですがところがどっこい

「ボクが昨日の夜あげた、魯肉飯がマズかったのかもしれないと思って…」

白状しやがった。魯肉飯を「おわんに半分くらい」、いつものゴハン「夕方にあげたあと、ボクが残した魯肉飯を」与えたらしい。明明あげすぎだよ!!! そんだけ食わせたらアブラはどんだけだ!!! 「そうだね魯肉飯はアブラがいっぱいだもんね…それでキモチ悪くなっちゃったのかもね…」 おめえのせいかあああああ

なんでオマエはそれをゲロ発見時に言わないで今頃電話で言うんだっ?! 「りょっ、りょーちゃんが心配だからだよ!」 ウソつけっ!!! 「…はい。キミの目の前で言ってキミが目の前で怒るのが怖かったからです」 余計な知恵つけやがってええええええ

はっ。ていうか、葱かも。魯肉飯って、葱入ってない? 「入ってる…」 絶句するオット。うなだれる俺。オットもさすがにしょげて、本心の対りょーちんぱいせーを繰り返し、反省丸出しで、獣医さんに行く必要があればいつでも車出すから、と、実に申し訳なさそうに言うのでした。

あたしの落ち度でもある。オットがムスメに食べ物の残りをあげたり、テレビのCM中にムスメ遊ぼうとして再三チビらせたりという彼なりの「親切」や「関心」、というか、犬に対する「積極性」をあたしの不在中に発揮するとは思わなかったから… だからお出かけメモに「残飯あげるな」とか「ムスメと遊ぶな」とか、書かなかったのだ。書く必要がないと思った。書かなきゃいけなかったのだ。ああああたしの監督不行き届き。そういえば脚にケガもしてて、やんなっちゃうよ…

「…ケガ…? 気付かなかったけど…。 ボクがしたヘンなことといえば、キミが帰ってきた日の夕方、りょーちゃんと公園で滑り台で遊んだことくらいだけどそれは関係ないよね…」

滑り台っ?!それをりょーと?! 「うん。楽しかったよ」 おめーは、だろ!!! 犬には怖いことだろうっ!!! 「でもポチたまとかでよくやってるじゃん!」 テレビに出るほど訓練した犬だあれはっ 「ええ〜でもわりと平気そうだった…」 信頼関係の成立してない飼い主による強制アジリティ…。どうしてそうチャレンジングなことばかりするのおおおおおおお

オットはりょーの後について3回ほど滑ったそうだ(別の言い方をすれば、ムスメはオットに追い立てられるかたちで3回も滑らされたことになる)。 「最初の2回は、おっとっと、って坂を下るかんじだったけど、3回目は、シュルシュルーって、脚を使わずに滑ったよ。ホントにりょーちゃんは3回目でなんでもできるようになるよね」 で、その姿を見てアンタは満足して帰宅したのね。だから3回なのね 「はい。見たかったものは見れたので」 怒るのもバカバカしかった。オットがムスメと滑り台を滑る様子を想像したら、バカバカしくて怒るどころじゃなくて…

しかし一番不思議なのは、黙ってりゃいいのに、なんでこういうタイミングであたしに悪事を白状するのかということだ。あたしだったら黙ってすっとぼけてる。怒られるのが怖かったら、事実を抹消してしまえばいいのに。