狂犬りょー

昨夜散歩に出たら雨でした。小雨だったし帽子かぶってたのでそのまま出た。

雨嫌いのムスメさんは、ちょっと歩くとプルプルします。早く帰ろうアピールだろうか。プルプルだけならよかったが、雨に濡れたくない俺が椰子の木にへばりつくようにしてムスメのウンコ待ちをしていたところ、ムスメは俺を見失い、「おおっ?!ママ?!」「…ここだ慌てんな」とゆーマヌケなやりとりが何度かあり、そんなんでムダな感情の起伏を繰り返したら、ムスメのスイッチが入ってしまったらしい。小雨そぼ降る中、キツネでも憑いてるみたいな猛ダッシュを始めたよ。

ダッシュしいてるうちに鳥の骨を見つけやがって食いながら逃げまくってダッシュ速度はうなぎのぼり。掃除が行き届いててなんも拾えない故宮に行ってやる!!! 雨だからもう誰もいねえよザマミロ!!! とムスメをふんじばって(← ここだけ読むと卑猥だな)故宮へ。石畳の上を走らせたら走る走る。寒くて体力があまりまくってるんだろう。

散歩で放すときは、いつもはジーパン(いまのひとはもうジーパンなんて言わないのかも)のベルトループに綱をひっかけて手ぶらで一緒に走るんだけど、昨日はジャージだったのでかけるところがなく、手に持って走ったんです。走ってるうちにブラブラしてジャマだったから丸めて持ったらムスメさんのヒトミが輝いた!!! ちがうっつの!!! これは噛んで振り回すオモチャじゃねえよ!!!

引き綱を守ろうとりょーを避ける俺&噛んで振り回されたいムスメ。ダッシュでエンジン全開だから、どこまで逃げてもビョンビョン飛んでた。よく考えたら、ムスメに追われたのなんて初めてかも。相当コーフンしてた。雨で滑るしりょー濡れてるし体当たりとかで俺も濡れるし、「もうオマエやだ!帰ってゴハンにしよ!」と帰る方向へ足を出したら「オッケ!!!」とムスメはそのままダッシュで出口に向かい、階段を飛ぶように下りてあっと思ったときには

下班中の故宮スタッフ小姐に悲鳴を上げさせてました。

ひとりで歩いてる女の子に「キャーーー!!!」なんて、なんてことをしてしまったのだろう。人間同士だったらそんな状況は、痴漢に遭遇レベル。そのくらいの迷惑度ってことだ。カンペキに有罪だ俺ら母娘。女の子、傘さしたまま立ちすくんでた。すみませんっ!!! 咬みませんから!!! バカなんです!!! と超誤った。小姐は思わず叫んでしまってばつがわるかったのか笑ってくれたけど、俺なら許さねーなー。彼女の心の広さに乾杯。

反省して、りょーのスイッチを探す旅にでます…