今年最後(希望)の大事件

昨日ワタクシは、約束があって夜6時半に家を出たのでございます。

お貸しするマンガ数冊を紙袋に入れて、それから師匠が誕生日祝いにくださった、ワン・アンド・オンリー・りょー写真集!!! も入れて(自慢用)、家を出てタクシーに乗りました。新車のタクシーは新車ゆえにかアグレッシブ走行をしてくれず、ただでさえ道が混んでいたので、なんだかんだで目的地の仁愛路x光復南路に着いたときには遅刻まっしぐら。

初めて行く店だったので、頂いていた地図を取り出し、さてどっちだ、とあたりを見回したときに、気付いたよ。

紙袋を後部座席に忘れたことを!!!

気がつくと同時に視界から消え行くタクシーを俺レーダーが捕捉!!! 走り出す俺!!! 止まらないタクシー!!! だってここは仁愛路!!! 何ブロック走っただろうか、膝が笑って喉が血の味で、もうダメだああああと思って、名刺を取っておけばあたしは今こんなに走ることもなく、今頃笑いながら運ちゃんに電話してゴメーンとか言って戻って来てもらって紙袋を受け取って一件落着なのにいいいい!!! そんなことよりあの袋の中には師匠がくれた世界に1冊のりょー写真集!!! しかも今日届いたばかり!!! まだ何回かしか見てない!!! ぜったいやだあああああ!!!

俺の執念と運動能力の卑小さをカミサマが憐れに思ってくれたのか、タクシーは俺の視界のずっと向こうで豆粒のように小さくなって、信号に捕まりました。あの信号がどれだけ持つのか。でもあれを逃したらもう追いつくなんてムリ。歯ぁくいしばって鬼走りしてタクシーのドアに手をかけて

「先生… 我的東西… 我拿忘了…」

運ちゃんはとても驚いて、ゴメン気がつかなくって!!! とすごく謝ってくれました。これからは彼も気をつけるだろう… 俺も気をつけるよ… いいってことよ… 荷物取り戻せてうれしいとかより体力的に限界で現状把握が困難でヨロヨロでもつれるように歩道に戻ると、

ここどこ。

タクシーばっかり見ていたので、どれだけ走ったかわからない。大遅刻の俺を店で待つねえさんに電話して延吉街ってどこ…」と助けを求めた。101が見えるところに出ろと的確なアドバイスを頂いて、なんとか店にたどり着けました。

ほんとにもうしばらくタクシーは見るのもイヤ。みなさまもお気をつけあそばせ。名刺は取れ。俺も取る。そしてりょー写真集は、今後門外不出です。