数字で見る日本ペット事情

昨日台湾での犬の年間生体販売数とか見てて、日本はどうなのかなと興味を持ち、調べてみました。

ペットフード工業会の昨年度の調査によると、国内では5世帯に1世帯が犬を飼い、8世帯に1世帯が猫を飼っている計算になる。犬の飼育頭数は最近10年間で最高の約1113万頭。』
(暮らしWORLD:急増!ペットの法律相談 医療過誤など…窓口はわずか 毎日新聞 2004年11月16日 東京夕刊)
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アメリカだと犬かネコのいずれかを飼っている世帯割合は66%に登るんだそうだ。日本はその半分にも満たない状態だけど、2002年からペット所有世帯の割合がどんどん右肩上がりなことから、今後もペット関連業界は景気がいいだろうという見通しらしい。さもありなん。

ここはよく調べていておもしろかった。「21世紀のペットビジネス最前線(By Pe'co House)」記事の内容は犬について。ネコは登録とかしないから現状の把握が難しいらしい。

『2002年のペットフード工業会にて、アンケートをとったところ、7,253頭の内、純血種を飼っている方が58%、雑種42%であった。仮にこの値を上記、703千頭(※JKC登録による数値。ブリーダー段階で、純血種の出産で、販売するか繁殖用に残す場合に登録するものが大半。国内に20前後の登録団体があるが、JKCのシェアを80%と推定するなら2004年 703千頭となる)にあてはめるなら、121万頭が年間の販売頭数になる。犬の飼育頭数や平均寿命から単純計算するなら、年間100万頭から120万頭が死亡して、同程度の犬が新たに飼われていると推定される。』
21世紀のペットビジネス最前線 By Pe'co House

年間100〜120万頭が実際に死亡しているのかは別としても、それだけの数がまた買われているという事実は空恐ろしいですな。つーかそれよりも大きな数字が毎年確実に売れている台湾の現状のほうがおそろしいっつの!!!

ところで飼育にあたって登録が義務付けられている犬のデータでさえ、数字にばらつきがあるのが意外。農林水産省あたりがガッチリ数を把握してるもんだと思ってたので、農林水産省のサイトでなにも得られなかったのも大いに意外でした。そんなんで動物愛護なんか推進できるわけが無い。悪質なペット関連業者の管理なんて夢物語だよ!

同記事は犬種別登録ランキングも載せていた。2004年度の結果は1位:ダックス、2位:チワワ、3位:プードル。

『JKC登録を見ても、小型犬主流になっており、大型犬は1999年にゴールデンが3位であったが、2004年では15位である(大型犬はラブラドールの9位がトップ)。一方、2004年の米国を見るなら、1位:ラブラドール、2位:ゴールデン、3位:シェパードの順位である。国土事情の違いから来るものであろう。』
21世紀のペットビジネス最前線 By Pe'co House

アメリカでもラブ&ゴールデンが人気なのかー。意外。いまさら感が。もっとでっかい犬が人気なのかと思ってた。「大きくなくては犬じゃない」みたいな言葉もあるし。しつけたり、一緒にアジリティやったりする人口が多いからかな。ボーダーコリーがランク外なのも意外。素人参加の犬レース番組の見すぎでしょうか。

以下は拾いもの。
■ かわいいお鼻でお肉をキャッチ!わたしたち検疫探知犬です♪
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最近は現金や果物に反応するワンコも使っているという話ですね。いやな世の中になったものですよ。わざとポケットにジャーキー入れたりして。フライト中のおつまみですよ!とか言えるし。つーか肉なんか持ってないのに吠えられたりしたら不名誉だなあ。しかしビーグルは鼻がいいんですね。