再見、台湾土狗

というタイトルの特番をやっていた。知り合ったばかりなのにもう再見ですかそりゃないぜハニーと肩をすくめずにいられないタイトルですが。

予告を見て、10時から民視台とのことだったのでスタンバっていたのだが、実際は15分しかやってなかったざんす。騙されたざんす。目を皿のようにして見た。

内容は、台湾における台湾犬ブリーダーの第一人者、かの有名な台湾犬保育中心のボスと、台湾犬オーナーと、台大動物科技系名誉教授のお話と台湾犬の紹介。目新しい事実はありませんでした。でも紹介された台湾犬のカッコよさに感動!番組の内容は至ってまじめで、度重なる他国からの侵略で犬の混血が進んでしまった台湾には、もう純粋な台湾犬がいません、保護も追いつきません、台湾土狗は、絶滅の危機に瀕している貴重な動物なのです!というもの。

本当の台湾犬は、魚をやろうがホネをやろうが、喉にホネを刺さらせたり、皮膚に炎症を起こしたりしないんだそうです。その野性味ゆえに。動きは機敏で、山野を駆け巡り、山にも登る運動性を誇ります。その野性味ゆえに。家畜として飼いならされた外来犬に比べてはるかに警戒心が強く、テリトリーを守ることに長けており、ハンティングどんとこいです。その野性味ゆえに。べつにちゃんと繋いで飼ったりしなくても、いちどそのひとを主人と決めたら一途で、頼んでもないのに帰宅時には家の外で待っていたりするような、「霊感」も備わっているのよ、その野性味ゆえにね。ステキすぎ。ウチの子にもその片鱗は見え……る時もあるようなないような。

紹介されていた出演者のほとんどが、なんとなく飼ったマイ・ファースト・台湾犬でその魅力にハマり、犬は台湾犬、みたいになったそうだ。そして意外というかやっぱりなというか、台湾保育中心のボスでさえ、犬を一度は失踪させていた。そういう犬種なのか?やだなあ。

台湾犬の魅力を語るオーナーのひとりは、「台湾は他の国を見習うべきだ。他の先進国はみな、自国の特色を持った動物を天然記念物に指定したりして保護している。もし台湾犬が、中国のパンダのようにそういった『特級』を得られるなら、台湾犬ブリーダーは単にビジネスとしての繁殖家に留まらず、国が守るべき文化を保護する役割も得ることになり、そうすることでこのスバラシイ犬種を後世に伝えることができるってもんだ」と、オイそれは飛ばしすぎじゃねえか、とゆー実に熱いコメントをされていた。パンダと同等には… なり得ないでしょう… 残念ながら…。

数年前には、ニュースにこそならなかったけど、陳総統がどこかのケンネルクラブに台湾土狗を登録しようと動いたこともあったとか(氏も台湾犬オーナー)。でもニュースにならないんだよねー。このミニ特番みたいなのをもっと組んで、飼ってみて絶対損しない台湾犬のよさを、ガンガン伝えていってもらいたいものです。