ブラ男危うし

ブラ男なんですけどね。今日見かけてないんですよね。

今朝さんぽに出かけたら、屋台の娘さん(といっても俺より年上だ)が、日本製のカメラだかラジオだかを買ったはいいけど電源の入れ方さえわかんないので助けてくんないかと言ってきた。お安い御用でやんすとお返事してたらおかみさんが、俺が先日の彼女の警告をちゃんと理解しているか不安だったらしく、台湾語で娘さんにもう一度俺に言うように言ってきた。

「あれは闘犬だから!絶対近づいちゃダメって言いなさい!」

スゲーオバチャン知ってるよブラ男が闘犬だって。まさか台湾の屋台のオバチャンが、ブラ男がピットブルだと見破るとは。そしてピットブルというのが闘犬に使われる品種であるということを知っているとは思いませんでした。てことはブラ男危うし。超危うし。逃げろブラ男。台中あたりまで逃げろ。

聞いた話では、ウチの近所のどっかの博物館?勤務にヒマなバカがいるそうで、新顔の野良犬を見つけるとやたらマメに野犬狩りに連絡入れてるらしいの。パトロンのいる野良犬(極道一家とかツブ子さんとか)は眼をつぶってるらしいの。前に新顔の黒い野良犬が狩られたときは、誤報を受けた小黒のパトロンである喫茶店の奥さんが半狂乱になったそうだ。本人が言ってた。そのヒマなバカは死ねばいい。てめーの仕事だけして脇目も振らずに家帰ってクソして寝て一生を終えろ。願わくば悲惨な死に方をしろ。

ああ、こうやって野良犬は自分で知らない間に危機に直面して、運が悪いと狩られて殺されちゃうんだ。不幸だ。ピットブルに生まれたのはブラ男のせいじゃないのに。ブラ男は悪いことしてな… くはないんだったっけな、近所の犬2匹やっちまったらしいしなあ。でもそれだって事情があるんだろうしさあ。つーかそもそもブラ男がさすらってること事態、事情があることじゃあございませんか。情状酌量の余地がブリブリあるじゃあございませんか。

というわけで市場で買った30元のヘンテコ首輪に「ボク、小茶。ボクは温厚でひとを咬みませんがにエサを与えないでね」とマジックで書いたものを持ち歩く俺。気休めにしかなんないだろうけど、狩られないようにさあ。しかしブラ男はコンビニにもいないのです。遅かったかなあ…