チビタバンジーなしジャンプ(転落ともいう)

ホントにチビタは… 男の子を持つ親の気持ちがよくわかるよ…

朝の散歩で公園にいたの。りょーは広場の周りに植わってる、椰子の木の皮の剥がれて落ちたやつをバリバリ楽しんでいたの。じゃあチビはオバチャンと遊ぼうねと、チビタを追い回して走らせていたの。それが悪かった。

あたしがいた芝生の丘の後方には、こちらから見ると腰高の、石造りの塀が並んでいまして。それはこちらから見ると腰高なのですが、向こう側は2メートルの絶壁になってまして、そこになにがあるかというと、広場から裏に入る、通路になっているのです。通路の壁なの。

オバチャンとかけっこという、1日2回のうれしい遊びで興奮したチビタは、ガーッとダッシュで塀まで行って、まさかと思ったら矢先にップスピードのまま塀に飛び乗り、「あぶないっ!!!」と俺が叫んだときには塀の上で「おっとととととと」となっていて、そして塀の向こうへ消えました。

ちびたあああああああああと絶叫して転げ落ちるように広場へおりて通路を見ると、「ビックリしたビックリした!」と超笑顔のチビタがダッシュで駆け寄って来て、あたしの足元で座ってハアハアしました。超マッハで戻ってきててたまげた。

「オイおまえマジで大丈夫だった?!」とバシバシ体を叩きましたが、笑顔で「ビックリしましたー」。あたしの絶叫でなにがあったんだと緊張の面持ちで駆けつけたりょーにも「ご心配おかけしまして」とハアハア笑顔を振りまいていました。ちょっと歩いてみろと歩かせても、なんら異変はなく。2メートル、問題ないんだ… 少なくとも今朝の場面では… と、いやな汗をかきつつ、心底「たすかった」と思いました。

つーかチビは向こう見ずすぎます。向こう見ずという言葉がこれほど当てはまる犬も珍しいでしょう。つーか俺は、ホントに飼い主失格なのでは…? もしくはトラブルを呼び込む古の呪いがかけられているのでは…?と、まじめに思い悩みました。でもウチ以外でチビタ預かってくれるところなんかないしさあ。あたしは単にチビに楽しい時間を提供しようとして、しかしそれが悉く裏目に出ているというのが… なんなんですかね… それがそもそもの間違い…? 楽しくなくていい…?

ともあれチビタ君よ、ネタはもういい。ホントにもうこういうネタはいらないから。見てみろ、このニッキだって、オマエが主役みたいになってるじゃないか。