黒淑女犬

さてところで唐突ですがいま我が家の猫の額ほどに庭に黒犬がいます。あー笑え笑え。

オットが夜に高雄へ出張に出かけたのですが、家を出たときあたしに「ねえ外に黒い野良犬がいるよ。かわいくないけど」と教えてくれましてね。見てみたらほんとにいたの。見たことのない若いメスの黒犬が。ワンコは黒くて15キロ弱くらいで、毛が長めでふさふさしてて、毛はピカピカと小奇麗。前足に古傷があるようでちょっとびっこ気味。痛くはないらしい。ドッグフードをあげたけど食べなかった。食べたことがないのだろうか。さほど飢えてもいないみたい。水は飲んだ。

最初は怖がるそぶりを見せたけど、すぐにこわごわそばに来て、そっと寄り添ってかわいい顔であたしを見上げておっとりと甘えたりしました。オットはニヤニヤしながら「まあ僕は出かけますんであとはお好きに」みたいなことを言いながら、南へ帰るお友達の車に乗って行ってしまいました。

どーすっかなと困っていたら自分からふらふら庭に入ってきたので、なんか追い出しづらくなり、とりあえず庭にダンボールと古タオルを敷きました。静かにしてます。飼い主が探してないかネットで調べたけどそれらしい投稿はなかった。Sean に頼んで獣医さんに連れて行ってもらうよう、手配済み。チップが入っていれば飼い主に連絡がつくかもしれないし、なくても足のコンディションをチェックして問題がなければ避妊してまた近所に放せばいい。

ワンコはいきなり迷い込んで閉じ込められた庭でも至っておとなしく、りょーは玄関でフガフガにおい嗅ぎに余念がなく(今日は忙しいなりょー)、さっき3階のバルコニーから庭を見たらクロネコチンが門の上で庭を見下ろしながら「なによあの黒犬… いったいどこから…」と怪訝そうでございました。

祭壇のチビタ君に、お前さんの仕業か、と憎まれ口を叩いたのでした。