金背鳩と台北野鳥学会

今朝は早起きだったんです。早起きしてオットにマフィンを持たせ、変な発音で見送り、皮膚トラブル中のりょーを朝からシャンプーし、乾くまで帰れない散歩に出たのです。それが朝8時。

ダラダラ歩いてて、家から1つ目の停留所で、ハト発見。小鳩。停留所のベンチの背に座っていました。頭にはまだホワホワしたアホ毛が残っていて、鳥よく知らないけど、あどけないかんじで、飛んで逃げる様子もなく、これはやばいなと。ネコに見つかったら最後ですし。実際クロネコチン、先週同じ鳥食ってますので。家に帰ってりょーを置き、ダンボールとタオル持ってハトを迎えに行きました。ハトは簡単に捕まり、逃げようと羽ばたいたときだけ元気そうでちょっと安心。

これはきっとまだ子供で飛べないんだろう、巣から落ちたのかな、と母親を探すもおらず。大きく育てれば飛べるようになるんじゃと踏んで、でも骨に異常とかあると困るので獣医へ急行。天母陽明家畜医院へ。ダンボールをみて楊医生、子猫ー?と笑顔で。「いいえ鳥です」と答えると先生困ってというか笑って「ボク鳥は診れないんですよねえ」。 うん、なんか想像はしてたわ! じゃあ鳥を診れる医者を紹介してくれとお願いしたら、野鳥を受け入れてくれる団体を紹介してくれました。その名も

台北野鳥学会!!! (義買専区で日本野鳥の会グッズも買えちゃうよ) さっそく電話して、マジで持込OKか訊きました。そしてタクシーで復興南路へ。遠い。事務所はこぎれいで門構えも美しく。義工(ボランティア)のスタッフが3人もいて、入り口にはグッズ売り場も。いろんな種類のきれいな印刷のちらしとかもたくさん。いいなあ潤沢に資金があるんだわ… ていうかこういうふうに事務所とかが常駐スタッフで続いていけるというのがすばらしい。鳥好きって多いのかな、台湾は意外と重要な生態区域らしいしな、そういうのを保護する意味でも素敵だわ、としばしうっとり。社団法人ですがNGO だそうです。イイね!

我が家およびAT 事務所には、まともな鳥かごさえなくて。でもここにはいっぱいあったのを見て、Right place に来たぜと実感&安心。持ち込まれた野鳥はすぐにかごに入れられて、救急治療テーブルで診てもらえます。義工の青年は鳥を診てすぐ「これは金背鳩ですねー」と。さすがだ。一目で鳥の種類がわかるってすごい。犬の種類がわかるのよりも1億倍すごいと思う。えなりかずきチベットの青年僧を足してもやしっ子で割ったような青年にうっかり惚れそうになった。

鳥はすぐにかごに移してもらえたよ。ビタミンを水に溶かして、注射器で飲ませてくれました。手際がよくって感動。すごい慣れてる。すごいことだよ。だって相手、鳥だよ? 鳥に水を飲ませるってだけでも、素人だったらくちばしをこじ開けそうなものだけど、ノンノン、鳥達人はくちばしの先に水滴を当てて飲ませるのですよ。そのとき鼻の穴に入らないようにしないといけないのですよ。知ってた? これは知らないとホント、プロの医者でも診れないよな。素直に診れないと言った楊医生にも納得。鳥はすぐ死んじゃったりするから怖いらしいし。
えなりxチベット僧xもやし青年が握ると、鳥はおとなしくなるのでした。スゲー。感心しつつガン見で後学のためにいちいち質問してたら、野鳥レスキューパンフレットくれた。これでもう傷ついた野鳥に出くわしても怖くないぜ! ちなみにこういう持ち込みは、日に2・3羽あるんだそうです。多い!そりゃ大変だー。この小鳩も、面倒を見られるボランティアを探して育ててもらうそうです。よろしくお願いいたします。

あたしも別の動物レスキューグループで義工してるんでここでの写真使っていいですかーと訊き快諾してもらい、NGO ということなので手持ちのお金を募金してきました。いやあホントにこういうグループがあって助かりました。育て方とかわかんないもん。あたしなんかにおっかなびっくり育てられるより、プロの手で大きく育ててもらえ、小鳩よ。ラッキーだったね。