小花 遊び狂う

土砂降りだった数日間、守衛の詰め所で軟禁されていた小花が、雨が止んで軟禁解除になりました。小花を詰めていた間に使った新聞紙を片付ける守衛の姿がほほえましかったです。小花、お姫様扱い。

師匠から「もっとアップの小花の画像を」とリクエストがあったんで、さっきゴミ出すときに撮ってきました。

アシュラ男爵

最近あたくし、小花と仲良しで、小花は俺を見ると走ってきて甘えて遊ぶので、あとはこんなエクトプラズム写真しか撮れなんだ。

小花はもう逃げも隠れもしないらしいわ! 守衛たちとは微妙に距離を取りつつも、詰め所の周りにいます。弁当の残りは自動的に差し入れられるので、小花が愛想を振りまく必要はないのです。すごい小花。安売りしない女。いつも通りかかるとき小花に声をかけては遊んでいるんだけど、今日出かけて帰ってきたときはハイヒールだったから足音が違ったらしくて逃げられた。「おいおい、俺だろ!」と呼び止めたら不安そうな顔で振り返って、「ああっオバチャンでしたかー!」って転がりそうに走ってきた。かわいいやつめ。子犬で甘えん坊なのに慎重なところが泣かせるじゃないの。

守衛たちはおそらくあたしを小花引き取り手第一候補と思っているのでしょう、小花すごくいい子だよー!と口々に言います。なので「いやあひとつの家に犬2匹はダメって言うでしょう」と外人らしからぬことを言って流し、ていうか誰か飼いたいひといないんですか、いなかったら避妊しますけど、野良犬避妊したら耳の先切るんで、この子飼う気のあるひとがいたら先に言ってくらさい、とお願いしといた。小花が現れる前は日本語をしゃべりたがる守衛もほぼ無視してたんですが、小花来てからしゃべるしゃべる。俺様豹変。日に3回は守衛の詰め所の前で小花をつっ転ばしてハイにさせているのでした。

りょーは相変わらず小花とは遊びません。りょーの口先を狙ってじゃれて飛びつく小花にも直立不動で「あーもージャマ」ってかんじ。声だけ「ガウウ、ガウウ」って言ってる。小花はりょーとあたしにピョンコピョンコして甘えるけど、散歩や家までついてきたりしません。わかってんだね。自分はここで守衛といっしょにいるんだって。オットもかつて兵役で湾岸警備に就いてたとき、詰め所で野良犬囲ってたって。外部のクルマが来ると吠えるから、居眠りしててもよくてラクだったってさ。この話には「でも僕の勤務時間以外に詰め所にいられると僕のときになっていなかったりするから、ロープで縛って逃げられないようにしたら縄噛みちぎって逃げてそれから近寄らなくなった」という落ちというかバッドエンディングがあるんですけども。

小花はずっといられるといいな。