路上で八里へ。

先週ラストぎりぎりで成功したS字、今日もちゃんと覚えてた。よかった。

老師が「そろそろ仕上げだ。受験コースの直線&坂道も大回りして練習するように」と言ったので、やっぱりなと思いつつ「老師、仕上げはいいけど坂道発進まだ教えてもらってません」と進言すると、老師大いに慌てて「マジでか。俺教えてない?なんで? 知るか。こっちが訊きたいわ。まあ特に苦労するもんじゃなかったからいいけど。そして車を降りる老師に「老師!S字見てってば!」 「見てないと思ったか!こっそり見てんだよ!」 嘘八百言われてまた放置されますた(弁当タイム)。

しこしこコースを走っていたら、1限終わって休憩タイムに。コース上にクルマが多いときだけ、なぜかムリヤリ休憩が入るの。先生がひとつひとつクルマを回って「パーキングに入れてエンジン切ってー」ってその場でクルマを止めさせ、クルマから降ろさせるよ。老師がぶらぶら歩いて来て「コースはもういい。休憩終わったら路上行くぞ」と宣言。 「まだ坂道2回しかやってないんですけど」 「できてたよ大丈夫」 「いやS字もやっぱり見てもらいたいし」 「見てたって!なんかやたらスピード出てたけどあれでいいよ!」 いいんか。つーかあれ全部、野生の勘だけで回ってるんだってば。自己流なんだってば。あれじゃマズいんだってば。

有無を言わさず路上へ。今日はどちらへ。八里へ。教習所を出るなり初めてのUターンでちょい高速に乗りいままで出したことのない60キロ台を叩き出して体は硬くなるばかりよ。教習車なのにみんな容赦ねーの!脇をすり抜けるいじわる追い越しにいちいち怯えつつすっごい形相で超緊張して運転してたら老師隣で寝てんの。ふっと目を覚まして走行中だと「ブレーキっ!」とか言いながらハンドルつかんでくるから怖いの!!! 「何すかっ?!」 「…いや前にクルマいたから」 そりゃいるよ!運転中だもんよ!おっさん寝てもいいけど寝ぼけんのやめてよ! 唯一の安全措置である老師ブレーキもあてにならないどころか老師がいつ目を覚まして寝ぼけるかも恐ろしい、恐怖のドライブでした。

でも運転、慣れてくるとなんか惰性で運転してるときとかあって、不思議。自転車みたいだなあと思いつつ新たなセンセーションに身を委ねていたら自転車自転車思いすぎたらしく、高速のカーブで「手ブレーキ」をしようとハンドルを思い切り握っていた。ねーよそんなところにブレーキは。ブレーキきかないどころかウインカーやらワイパーやらを動かしそうになり、慌てた。でも自転車とかバイクとかみたいに手元ブレーキ併設してたら安全性増すと思わない?昔のクルマや大型車はまだしも、今の技術なら可能だと思った。なんでないんだろ。身障者用のクルマならありそうだな。 (追記:夕飯食いながらなんでないのか考えた。わかった。ハンドルは自転車とかと違って回すからだ。そりゃつかないわ)

教習所に帰ってきて寝ていた老師から総評をいただく。 「車間距離をとれ。あとなんか右にフラフラ行く癖あるから、自分のクルマがいまどこの位置にあるか、ほかのクルマとの距離はどうか、ちゃんと見るように」 さいですか。 「でも俺が一緒に乗ってて寝るっていうのは素質があるってことだよ!問題ない問題ない!寝てたもん俺!」 知ってるよ!!! 老師、勇気ありすぎです と真顔でお伝えした。

そんなことよりS字は結局自力で完成させなきゃいけないらしい。いまのままでだいじょうぶなのか。来週本番なのになあ。不安なままで試験に臨むというのがいちばんいやなシナリオじゃねーか。