StarCruise で行く台湾−石垣島2泊3日の旅

StarCruise ってご存知ですか。

インターナショナルクルーズラインを提供する会社です。マレーシアの会社なのかな?基隆に行ったことがあるひとは、港に泊まってる白いでっかい外国客船を見たことがあると思います。あれです。

これです。

乗り物好きなオットの希望で、2泊3日で沖縄は石垣島へ行くスタークルーズツアーに参加してきました。画像は全部で20点。長いぞ!

SuperStar Libra

今回の船、SuperStar Libra は2000名収容できる、15階建て(っていうのかな、デッキ数が15)の船です。レストラン4つ、ナイトクラブ2つ、ディスコ、カジノ、コーヒーショップ、会員専用ラウンジ、上階層専用ラウンジ、プールにホットタブ、サウナ、フィットネスセンター、マッサージ、キッズルーム、あとなんだ、売店とかビューティサロン、そんなかんじ。海の上を行くホテルです。今回の乗船時は乗客数はいつもより少なく、それでも600名だったらしい。儲かってんなあ。

午後5時から7時半までの間に基隆港でチェックインします。キャビンの値段は階層によって違い、8階から上のキャビンに泊まるとVIP扱いですので、パスポートコントロールで並んだりしなくていいです。パスポートコントロール後にパスポートを没収され、クルーが船まで案内してくれます。乗船時から着ぐるみが踊っていたりとお祭り気分です。

さよなら基隆港

乗船後は8時に食べ放題(タダ)が終わりますから腹ペコなひとはレストランへ急げ。食べ物はシンガポール味だったのがうれしい誤算でした。船内ではカードキー代わりのアクセスカードをひとり1枚発行されます。船内では現金での支払いができないようになっていて、消費した金額は全部カードにツケられ、チェックアウト時に支払いを済ませ、パスポートを返してもらうしくみです。金を払わなければパスポートが帰って来ないというわけ。うまくできてんなあ。カジノなんかは現金でも払えると思う。通貨は台湾元です。カジノではUSDも使えたみたい。

初日の夜はなにもできない と思ってまず間違いないです。船が全速力で沖縄まで行きますから、けっこー揺れますよ!これでは豪華船旅で彼女とイッパツキメこもうと思っていた男子は気の毒だわ と思いました。マジで寝るしかないですから。寝てれば酔いません。

翌朝。石垣港到着

翌日石垣島に到着です。窓から港が見えました。薄曇りですが港の時点ですでに海は青くてきれいです。ウキウキで港を見ていた俺の目に信じられない光景が!

ドナドナ

豚ちゃんたちがコンテナに詰め替えられてどこかへ運ばれてゆくよー。興奮しました。作業の人がちゃんと白衣を着て作業していたのも感動。石垣ポート石垣ポーク見ちったウシシシシ

石垣島では観光ツアーが2つ選択できます(別料金。石垣島内観光か、竹富島観光。どちらも1000元程度)。我々は石垣島内にしました。バンナ森林公園−八重山民族村−川平湾−ショッピング−公設市場っていうコース。観光バスに分乗して、1台ごとにガイドさんがついてくれますよ。我々のバスのガイドさんは、台湾から石垣に移民した台湾人の2世という方。かつて台湾−琉球間は、パスポートなど不要で、漁船でちょろっと行き来できてた時代があったらしい。沖縄で山やジャングルを勝手に開拓して、台湾と気候が似てるからってパイナップルだのサトウキビだのを植えはじめたのも台湾人だとか。かつて農業に使われ、今は観光用に車を引く水牛も、元は台湾人が台湾から船で連れてきたとか。興味深かったです。

唐突ですが!

八重山民族村リスザルに萌え死にました。リスザル公園というコーナーがあり、餌付けができるのでございます…!ガチャガチャのカプセルに入った餌が200円。あげないでか!

肩乗りサルサ

あーんかわいいー。ひとに慣れてて肩に乗るけど肩でうんこしても責任取りませんってサインがあったわ。気にしないわ。木の実や昆虫を食べるようなかわいらしいおサルさんのうんこくらい屁でもないわ。小さいお手手で、手渡しでごはんを食べてくれるのーーー

手渡し
あっ

隙を見せると強奪されるわよ。でも悔い無し。ここで手持ちの日本円を使い果たしても悔い無し。時間が差し迫っていたので泣く泣くリスザル天国に別れを告げました。飼育係さんに伺ったら、この公園に36匹も暮らしているんだって。なんでリスザルなんですかって訊いたら、気候が合ってるからって。子ザルを背中に乗せたお母さんサルもいたし、環境がよくなければ繁殖はできないので、みんな幸せに暮らしているのだろうなあと思いました。毛並みもすごいよかったしね。同じ場所にいたウサギは薄汚れてたけどね。ウサギもリスザルとおなじえさを食べるので、寄ってくるよ。

グラスボート

川平湾でグラスボートに乗りました。海すんげえきれいだった。見入っちゃって写真忘れて、撮った写真はこれだけさ。ボートを運転しているおにいさんが魚の解説もしてくれるんだけど、台湾人客が大半だったからか、食べられる魚はすべて「さしみ、さしみ」と言っていてそれが通じててトホホな気分になりました。あと通じてたのは「ニモ」 。ディズニーの映画で有名になったクマノミの役名。海はとことん美しかったです!ウミガメも泳いでたよ!

後ろに見えるボートがグラスボート。

さてこの島内観光中、ランチを食えと連れて行かれたショボいレストラン(八重山そばしかない)で、言われるままにランチを食っていたのは俺ら他3組程度だったのです。ほかの人たちはおとなしく景色を見て過ごしていたの。おかしい。なんなんだ。この後きっと、なにかある、と思っていたの。その秘密は後に控えたショッピングの時間でした。そこはダイソー、スーパー、大戸屋、Honeysっていうヤング服屋、ドラックストア、本屋、雑貨屋と眼鏡屋さんが並んでいる、田舎のショッピングモール的な場所だったんですが、そこに着くなりおやじどもが豹変!バスに戻ってきたおやじども、行きは手ぶらだったのに、

バスに戻ってきたらダンボール5個!

全員手に手に刺身のパックを持って帰ってきていて、焼き鳥とかも持ってて、そういえばショッピングエリアの外のベンチはすべて台湾人でふさがっており、みんなスーパーのお惣菜をつついていたよ。だからこいつら、あれだけランチの時間を重視する台湾人なのにツアーのランチを抜いていたのか…!と驚愕&納得。スタークルーズの別の目的を目の当たりにしました。すげえわ。何買ったんだろ。俺は本屋にずっといたんだけどね。急に日本のスーパーでなにか買えっていわれても、困ってしまったの。スタークルーズリピーターの旅の技に感心しながら船に戻るよ。

船に戻ったら、夕陽がきれいでした。

ついでにデッキ15(最上階)を探検。暴風に煽られながら歩を進めます。

デッキプール
デッキ船尻尾(かっこいい)

ちなみにキャビンはこんなかんじ。

キャビン
キャビンバスルーム

可もなく不可もなく、日本のビジネスホテルにこういうのあるよねーというかんじです。前にオットと出張で泊まった、尼崎のホップインとゆービール工場跡地のホテルがこんなかんじだった。広さといいバスルームのコンパクトさといい酷似してたよ。なので船としては合格点なのでは。ベッドはダブルです。アメニティは充実してます。歯ブラシもあるしスリッパもバスローブもあるよ。毎日フルーツくれるし氷も熱湯も電話ひとつで持ってきてくれます。安いけどシャンペンも1本サービスで部屋に置いてあるよ。

石垣−基隆の帰り道は低速でダラダラ走るのであまり揺れません。でも飲みすぎるとやばいかも。俺飲みすぎたかも。船の中はホテルと同じで酒が高いと思って、小瓶のワイン2本と台湾ビール2缶と、スモークチーズチリ入り1本、持ち込んでたの を最後の夜に、せっかく持ってきたんだしーってひとりで飲んでしまったの。部屋はエアコンききすぎで寒いし、あんま酔った気はしなかったけど泥のように眠りました。朝起きたら

バードウォッチャー

6階のデッキに野鳥の会のひとたちが大勢いてぶったまげました。全員ものっすごい大物のレンズを持っていらっさるよ!何時間も何時間も、鳥を追い続けていらっしゃいました。かたやカジノと買い物が目的のおやじたち、かたや野鳥ウォッチングが目的の方たち。船の旅にもいろいろあるなあと思いました。そうこうしているうちに基隆に帰ってきました。VIP階のゲストはレストランに集められて、先に出させてもらえます。

基隆の煙突だー
クレーン

コンテナポートのクレーンとかコンテナシップとか重機ってグッときますよねー。

グッと来るから別の角度でもう1枚

とゆー旅でした。上陸後も船の揺れが1日ほど続きました。日常生活に支障を来たすほどではないですが。寝るとなおるみたい。あーでもわかんないあたしカゼひーたっぽいからなにがなんだか。

ともあれ、彼女とイッパツキメてしまいたいステキなメモリー作りを目論む男子諸君にはお勧めできませんが、乗り物や船の揺れに強いひとにはお勧めです。周りは台湾人だらけなので豪華客船感覚には程遠いですが、船っていうのが非日常でおもしろかったです。クルーはシンガポールやマレーシアのひとも多くてフレンドリーでおもしろかったし。なにしろ一番安い部屋は4,5千元なのですから。それで日本に行けるってすごいよねー。ツアーに参加しなくても、港にはタクシーが待ってるし、徒歩圏内に買い物できる場所もあるので没問題。損はしないですよ!