いったいどうすりゃいいのかと

魂の指導者・Aさん と俺の魂の電話の会話。こんなこともあるのね犬社会という内容になっております。

前回のあらすじ:
ルナはキレたりょーにガウられて右肩を負傷するという痛い目に遭ったのにその翌日には再びりょーにたてつくのでした。

魂の電話:
Aさん(以下A) 「で、その後ルナちゃんはSさんにワンワン言うの、相変わらずですか?」
Sさんこと俺 「それなんですけど、あれ、よく観察してたら、ルナがワンワン言ってたのはあたしにじゃなくて、りょーにだったんです。あたしとふたりでいるときはルナは静かな犬なんです。りょーに、おまえはあっちに行けって吠えてたんですよね… 。あたしに吠えるんなら、無視することでで要求が通らないことをわからせればいいんでしょうけど、りょー相手だと、これ、どうしたらいいんですかね…」
A 「あー…」
俺 「いまもルナはあたしから1.5メートルくらい離れてるところにいるんですが、りょーの鼻先に吠えてます。りょーはため息ついています」
A 「… それはルナちゃんが、自分が一番になれるかもと思ってるんですね。その過程でケンカをするんですね」
俺 「ルナが一番になろうとしてるって、そんなのなれるわけないのにー」

A 「… このままだと、立場が逆転するかもしれませんね(`・ω・´)」
俺 「 … あ!!! (゚Д゚;)」

A 「りょーちゃんは本気で勝ちにいかない子です。ルナちゃんに負けるかもしれません」
俺 「でもそれはまずいですよ、りょーはどうなるんですか」
A 「そうなれば今度はりょーちゃんが、ルナちゃんに奪われた地位を取り返しにいくでしょうね。立場が逆転するわけですから」
俺 「えー、それ危ないですよ!あたしどうすればいいですか?!」

A 「犬同士のことですから、Sさんにできることはなにもないですよ」

俺 「えええー(´Д`;)」
A 「ルナちゃんはこの先も同じことをしますよ。今回くらいのケンカならまたこの先何回かありますよー(あるんかい!俺つっこみ)。それでルナちゃんがりょーちゃんにかなわないって立場を理解すればいいんですがねえ」
俺 「次はこれくらいではすまないかもしれない… どうしよう…」
A 「りょーちゃんは本気でやらない子ですから、だいじょうぶですよ。それにこれはどうしようもないですよ、犬同士のことなんで。ケンカは注意してても起きるときに起きますから。そうやって順位が決まるものなんで。またやりますよ」
俺 「えー。でもやっぱりりょーのほうが全然大きいし、怖いですよー」
A 「だいじょうぶですよ。りょーちゃんは絶対やりませんよ(`・ω・´)」

絶対って… 飼い主のあたしでさえ、絶対はない、りょーだってやるときはやるって思ってるのに。ぐじぐじ言うあたしにAさんは、 「りょーちゃんは絶対やりませんよ。それは信用してあげていいですよ」と断言してくれるのでした。そこまで言ってもらえると、そうだよな… 飼い主のあたしが信じてあげなくてどうするんだ…って気になる。

でもその「絶対本気でやらない」性格ゆえに、りょーがルナに正妻の座を奪われたらと思うと、胃がキリキリと痛みます…。女同士の戦いですね!とAさんは笑った。俺も笑ったけど。いやいや渦中の俺は笑ってはいけないのだけど。ケンカはやるときはやるんでSさんもあんまり気にしないようにって言ってくれた。でもひとが聞いたらねえ… りょーがプードルやったとなったらねえ… りょーは悪くなくても、人聞きがわるいから、りょーがかわいそう…

ルナっぺの飼い主と連絡ついた。ビシバシやってください!とのことでした。お前、いい親持ってんな。

ルナはATには戻さないよ。