ミツビシ里子へ

Photo by Aっち

土曜日はAっちが台湾に来ていたの。義弟さんの結婚式のあとうちまで来てくれて、真夜中まで飲んだの。楽しかったの。ミツビシは俺のひざの上で丸くなって寝ていたの。かわいかったの。

翌日イベントで、朝はすごく天気がよくて、ふと、じゃあミツビシ連れていくか、と思ったの。ミツビシは会場のケージの中でたまに文句言って子猫の声でニャーニャー言って通りすがりのひとの歩みを止めさせて「そこの下僕、あたちをここから出ちなさい」ってケージの間から手を伸ばして要求して群衆を喜ばせ、触られてもじっと目を閉じていたのを見て、ああこれはミツビシは、ちょっと器量はよくないが、ひとに受ける子だなあ と、天賦の才能を喜ぶと同時にうら寂しくなったの。性格がいい子は里子に出せない理由がないもの。そのときでしたねえ…

24歳の娘さん(上班族)とそのお母さん(同)がミツビシに釘付けになったのは…

市政府エリアにお住まいで。おうちでもネコを飼っており。そのネコは野良出身でオスネコだけど去勢はしてあり家ネコにしてから外に出したことはなく。お母さんも娘さんもよさそうな方たちで、断る理由なんかありませんでした… おうちにネコセットもそろっていることだし、その場でお持ちいただきました。10日くらいしたら、キャリアーを返してもらいがてら、お宅訪問します。先住ネコさんとうまくいかなかったら帰ってくるけど。帰ってこなさそーだなあ…

ミツビシをキャリアーに入れるとき急に悲しくなって泣いちゃったよ。そんな俺を里親さんが激写していらっしゃいました。なぜ。いやー公衆の面前で泣いたのはいつ以来だったでしょうか。いいことなのに!喜ばしいことなのに!やっぱ前夜のひざネコミツビシを堪能しすぎたのがマズかった。

うまいことやれよ!ミツビシ!