間違いない

にゃん
朝目が覚めるとカサノバが脚の間にいます。うーん て言うと にゃあっ?なんてかわいい声を出して にゃ?にゃ?って言いながらトコトコ歩いて俺の腕枕に。ぐふぐふ言いながら俺の腕を ざーりざーり舐めて、当然痛いと言う俺を、満足そうに目を細めてぐるぐる見つめます… ラブ…

カサノバとりょーちんとあたしたちは、いつも3人いっしょなの。カサノバはほんの1ヶ月とちょっとで、特に努力もしないで当然のようにあたしたちの中に食い込んでしまったの。よせばいいのにカサノバがわざとクロネコチンを見に行ってそっこー怒られてりょーちんが仲裁に入ってあたしが怒る、あたしとりょーがいちいちフォローが大変というそんな流れを当然のような顔をして達観しているカサノバを見ていると、

… こいつたぶん、前世で生き別れた俺の息子とかに違いない…

とか本気で思いますよ。なんの因果か俺たちは、別々の種類に生まれ変わってしまったの。でもあたしたちはまた出会えたの。そうに違いないの。じゃなきゃあたしたちのラブラブっぷりは説明つかないの!!!

前回カサノバがもらわれた先から逃げたというのを、よくよく考えてくよくよし始めています。そのへんはあまり深く追求せず、改善だけして前に進まないと一時預かりなんかやってらんないというのに。いずれ巣立たせたい子とは深入りしたくないんだけど、カサノバは今もあたしのひざで寝ていて、ひどい寝相で、そんなごちゃごちゃした真っ黒い塊を見ていると、もしまたこいつを里子に出して、苦労させただけで逃がされちゃったりしたら、今度は無傷じゃ済まないかもしんないなあ… リスクを負うのはなにもしらないこの子なんだよなあなどと考えてしまい、カサノバは里子に出すのに向かない子として、今回はあたしの運の尽きということで、うちの子にするべきなのかなあと、弱気になってしまいましてよ!

執着ですな。いけませんな。ネコはうっかり増えるから、クロネコチン以外は1匹たりとも飼わないつもりだったんだけど。カサノバみたいにひとすじにラブを表現するネコさんがはじめてで、カサノバといるとドキドキするのです。カサノバはネコらしくないの。拗ねたりかっこつけたりしないで好き!ってしてくるの。あたしはこの信頼に応えきれるのでしょうか。ああ、ラブが重い!