海角七号感想

8月29日に見てきた海角七号の感想、メモ帳に書いてUPしてなかったようなので、見た直後の感想をそのままUPします。

久々のご当地映画のヒットと言われています海角七号の感想を書きます。オフィシャルサイトは こちらからジャンプ。

自転車台湾一周ブームを巻き起こした自転車ロードムービー「練習曲」と同じ監督だっけ?ちがった。すいませんでした。

必見はやはり主演の、国際派女優を目指して日本から単身台湾へ中国語修行に来たトニー田中の娘!本人のブログへジャンプ)しかもトニー田中の娘であることは隠しているんだそうだ!頑張り屋さん!ってこのへんは友達に聞いた話だから真偽のほどは各自調べて!ついでになんで留学先を大陸じゃなくてわざわざ台湾にしたのかも知りたい。台湾アイドルのJayがらみだって小耳に挟んだけど。容姿は、水川あさみ(医龍の看護婦)の廉価版というかんじです。

で、映画の内容ですが。

日本統治時代が終わって日本人が続々と引き揚げてゆく台湾で若い日本人教師(沖縄の男性歌手)が地元台湾の教え子とラブい仲になるもつらい別れをしまして、台湾に残した彼女への想いのたけを綴った手紙を書いたけど送れなくて仕舞い込んでて死んじゃって、死後娘に発見されて勝手に台湾へ送られてしまい、でもそんな住所はもうなくなってて、つーかその手紙は台北で音楽で食ってく夢に破れて帰郷したバイク乗りバンドマン(男主人公)が嫌々引き受けた郵便屋さん業をサボるために郵便物を片っ端から届けずに部屋に溜め込んでいた中に捨てられてあったので届くわけなくて、そのバンドマンは中二病のプーの癖にナイフみたいに尖っては不貞腐れていましてノーヘルでバイク乗って配達作業中に元SWATな原住民ポリスとケンカしたりしてるそんなある日、モデル事務所に登録したはずが売れなくて撮影のたびに撮影スタッフ代わりにされてる女主人公・トニー田中の娘が事務所に無理矢理かぶらされたご当地イベントのプロモーター業で日本から招いた歌手(沖縄の男性歌手・二役)が来るまでに地元民で構成された素人バンドをモノにしなくちゃいけなくなり、地元素人ばかりを寄せ集めたバンドのバンマスが例の中二病都落ちバンドマン兼郵便配達員なうえに周りもみんなクセの濃い面々でうまくいかず なんかいつも怒っている、というそういう物語です。

怒りんぼう映画です。トニー田中の娘さんは映画の冒頭から怒っていました。思い返せば最初のカットから怒っていた。中二病バンドマンも9割がたニコリともしません。演技が、なんというか、まあ若者ばかり出る台湾映画だから望むべくもないにしろ、怒るときは大声が基本。大声かつ不細工顔でエキセントリックさを強調するべし、というわかりやすい演出だけど素人目にも演技が拙いので見てるこっちが恥ずかしくてなんだか痒いかんじ。これが青春? ←ボケ。

主人公ふたりはがっかりなんですが、脇を固める癖のあるキャラクターたちは個性豊かですっごくおもしろかったです!いる!こういうおっさん、台湾にいっぱいいる!!!って超ウケた。愛すべきキャラクターも続々。Shinoを除いてな!!!

あの女が深夜の飲酒運転で通勤途中の看護婦さんを殺したのは記憶に新しいことでしょう!被害者遺族の寛大な措置(ということにしよう)で実刑を免れたからってソッコーで芸能活動復帰とか、そういうのってどーなの? しかも劇中、酒飲むシーンがありまして、これで嫌悪感抱くなってほうが無理。今日もテレビで過去のつらかった時期(契約更新で事務所と揉めたときのこと)を涙ながらに話していたよ。ひとひとり殺しといてしょーもねー話をなにいい話風に語ってんのか、神経疑う。どーせたいした芸もねえくせにチャラチャラしてねーでどっかでひっそり一生十字架背負って生きろ!!! 映画でもへったくそな日本語(セリフ丸暗記)しゃべってたよ。Shinoって芸名、営業で日本行ったとき旅館の女将さんにつけてもらったってよくわかんねえエピソードなかったっけ?うそつけそんな日本語じゃあいさつもままならえだろーが。もともと好きではなかったけど、こうなるともうなにからなにまで腹が立つ。腹が立って映画どころじゃなかったです。

映画自体は小技が効いてておもしろいっちゃーおもしろいけど、べつにそんな、いい話にしようとしなくてもよかったんじゃないの?とも思いました。日本時代に日本人教師がどうのこうのってとこ、はっきりいって要らねえ。怒ってばっかりの主人公たちの脈絡のない雪崩式なラブ要素もいらねえ。ついでに言えば日本人ヒロインもいらねえ。沖縄の歌手もなんで出てきたのってかんじ。ほんとにあのひとなんで受けたんだろこの仕事…。普通に、田舎の素人が村おこしでバンドをやる、って話のほうが素朴で面白かった気がする。バンドの演奏もすごい素朴だし(男主人公がCDもリリースしていると聞いてぶったまげた)。「練習曲」もそうだった。主人公が耳が聞こえないとか、そういうの要らなかったし、旅の途中での妙な出会いとかも余計だった。それが台湾なんでしょうか。作品に、どうしても、よけいなことをしてしまうとこ。娯楽要素が過剰になると安っぽくなってもったいないのに。

ネタバレするから言わないけど物申したい部分が後半にわんさかありましたんで、知人でこの映画見た方はご連絡ください。言い合いましょう。

次に見たい映画はCandy Rain 花吃了那女孩。レズビアーン!映画。サイトを見る限り、かわいいだけムービーかもしれない不安…。中華圏でのレズ映画需要って高いよね。売り出し中のアイドルでシュールに撮るよね。王家衛の影響?日本の若手女優はゲイ映画に出ないから、お得感があります。

それにしても最近、公開に先駆けてオフィシャルサイトでブログやって、メイキングとかすごい見せるの、多いね。読めば読むほど「見に行くほどじゃないかも…」って思っちゃうのに不思議だな。誰が得するんだアレ。

以上です。参考になれば幸いですRさん。