エジプト旅行記・その参・働く動物篇(下)

らくだ篇です。さあ俺に語らせろ、らくだを。

アムロとオットのらくだ

らくだに乗ったのが、今回の旅のハイライトでした。過去に何度も国外で珍しい動物に乗れる機会に恵まれるも運命がそれを阻むという星の元に生まれた俺は、今回ばかりは腹を下そうが熱を出そうが、絶対に乗るつもりでした。乗ってよかった。エジプトでらくだ乗り放題10日間なんてツアーがあったら、飛行機がエジプト航空でも、俺は即金で申し込み明日にでも台湾を発つでしょう。それくらいの素敵経験だったのです!!!

らくだーズ、結集!

圧巻ですよ… らくだがあんなでっかい足で、集落の路地から猛スピードで出てきて結集する様子を思い出すと いまでもおしっこちびりそうです、 かっこよすぎて!!!やばい嫁ぎたい!!!らくだに!!!

俺、満を持して出発

俺のらくだの名はタティ。そしてらくだ使いの名はアムロアムロ放任主義。この写真のときくらいだった、彼がそばにいてくれたのは。

挨拶するなり俺に手綱を手渡し、写真用に手綱を持たせてくれるとは気が利くやつだと思ったら「左にいくときは左、右に行くときは右、止まるときは引く」と言って俺の視界から消え、「マジでか!」と騒ぐと「タティはグッドキャメルだから!」と満面の笑顔で、再度消えた。

果たしてタティ・ザ・グッドキャメルはほかのひと&キャメルが動き出すと勝手についていって、名前を呼んでも手綱を引いてもろくに反応しないのでした。めんどくさそうに「うるせーな、こっちだろ?わかってっから。おまえはそこでおとなしく揺られてろ」みたいなかんじで。なめやがって。伏目がちの分際で。

俺雄姿

フォト by アムロ。彼は被写体がカメラ目線をしないとシャッターを押さない男。そして遠隔操作でタティ・ザ・グッドキャメルを走らせていい瞬間を狙うこだわりの男でもありました(そうすると俺が叫ぶのでなかなかシャッターが押せないのに)。この写真の構図から彼がどれくらい放任であったかおわかりいただけましょう。たしかにタティはグッドキャメルでしたが。

俺&オット

そういえばアムロは俺の名前は一発で覚えて発音したのに、オットの名前(英語名)をなぜか最後まで「よっちゃん」としか発音できなかった。

らくだ夜景

らくだ、けっこー落ちない!落ちても砂地だし!と知ってからは手綱さばきも図々しくなり、するとタティもなんだかいうことを聞き始め、らくだライドの最後には、速足させるわ斜面は降りるは、下馬ではなく下らくだときの号令まで聞いてくれて自分で降りられたときは、アムロもすごいよろこんでくれて、ふたりでがっちり握手を交わしたとゆー、熱い一瞬がありました… じーん。

アムロはいいらくだ使いでありました。そして彼のらくだも。彼らにはこれからもたくさんの観光客に、エジプトで一番の思い出を作ってあげてほしいです。

*らくだとオーブ

エジプトでこんなはっきりしたオーブが撮れるとは。(オーブについての種明かしは→こちらから

ちなみにらくだは白いらくだが一番高く値がつくそう。寿命は30〜40年だそうです。