あの声の謎

ニャッハー! おい下僕、そのメシを貰おうかゴロゴロゴロゴロ by アルファルファモザイク

飼いネコは、空腹でエサが欲しいときに、うるさい鳴き声と、飼い主が抵抗できないうなり声を組み合わせて使うことが新しい研究から明らかになった。

 このような組み合わせは、飼い主がネコを無視したり追い出したりせずに、いつもエサの容器をいっぱいにしておこうとする理由を説明できるかもしれないと、研究チームのリーダーでイギリスのサセックス大学で哺乳類のコミュニケーションを専攻するカレン・マコーム氏は指摘する。

 一部のネコは空腹のときに、通常の楽しげなノドを鳴らす音に、人間の赤ん坊が苦痛を表す泣き声に相当する周波数の鳴き声を混合するという。「ネコは、ただニャーニャー鳴くだけではなく、このような組み合わせによって、押しのけられたりせずに要求をうまく通すことができるようだ」とマコーム氏は話す。

 ネコがノドを鳴らすことそれ自体が奇妙なことだとマコーム氏は指摘する。ネコの声帯は非常に小さく、そのような周波数の音が出せるようにはできていないためだ。ほとんどの動物で、ノドから出す音は声帯を使うものだけだ。しかしネコは、声帯の下の筋肉をゆっくり振動させることでゴロゴロとノドを鳴らす音を出すことができる。

 しかもこの動作では、声帯の内端は使用されないため、声帯は“ほかのこと”ができる。ネコはノドを鳴らしながら、内端を振動させることで、人をいらだたせる高い周波数の声も同時に出すことができるのである。

 マコーム氏のチームは、ネコの飼い主数人とともに10匹のネコから、ゴロゴロ音単独と、ゴロゴロ音とニャーニャー音の組み合わせを録音し、50人の被験者に聞かせた。被験者は、ゴロゴロ音単独に比べて、ゴロゴロ音とニャーニャー音の組み合わせは、より緊急でまた不快だと感じた。これは、ネコを飼ったことがない人でも同様だった。

 マコーム氏は、すべてのネコがこのゴロゴロ音の組み合わせを使うわけではないと注意する。この特別な音は、飼い主との間に一対一の関係ができているネコにより多く見られるという。それは、家族が多い家の中では微妙な泣き声は見過ごされやすいからではないかと同氏は言う。その場合には大きなニャーニャー声の方が効果が高いというわけだ。

 しかし全体としては、「飼いネコ側の戦略の問題だ。私の知る限り、それは見事に成功しているように見える」とマコーム氏は話している。

ソース(Yahoo!ニュース):http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090714-00000000-natiogeo-int

カサノバ様め…。ただでさえうるさいおしゃべりニャンコなのに不快周波数なんつうハイテクな合わせ技まで使って俺を操縦していたとは…。

『飼い主との間に一対一の関係ができているネコにより多く見られる』って書いてあるけど、これ逆に言うと『猫と一対一の関係を持ったことのある人間のほうがより多く影響を受ける傾向にある』んじゃないですかね。ネコ様による奴隷調教が完了している人間のほうが、ネコ様の要求に対して迅速に反応するに決まってるからね… ネコすげえな… 支配する気だよね僕らの地球を…

一説ではネコ様の発するゴロゴロは、人間をリラックスさせる効果もあるとか。リラックスさせつつ要求をゴリ押すだなんてご主人様ったらなんてテクニシャン…!