THE・ぢ

ここ1週間、やまいだれに寺と書く、あの忌まわしい症状に悩まされていたのです。
やまいだれに寺ってすごいですよね。修行が売りの苦痛デパートである寺さえも病み果てて開店休業みたいな壮絶なイメージですよね。でもまさにそんなかんじですよ。

過去には座業が長かったので痔初体験なわけではないですけど、今回のこんなのは、はじめて。史上最強の敵が舞い降りました俺の尻に。週末がピークで、寝込まざるを得ない状況に陥り、寝てても痛いという筆舌尽くしがたい地獄を舐めながら、このまま俺の肛門は、腫れて腫れてお隣のまんこにまで炎症が及び、みんなまとめて腐れて落ちるのではないか、ずっと治らず肛門で歩行もままならない一生を送ることになるのではとマジで泣き入りました。必死の保養(バオヤンと読め)で昨日から快方へ向かっておりますがまだまだ油断は禁物です。最悪です。痔でここまで痛めつけられることになろうとは。

妊娠すると子宮がでかくなってその内容物が周囲の内臓器官を圧迫するので、痔は妊娠期におけるごくごく普通のマイナートラブルなんだそうだ。マイナーとかゆうな、当人にとっては死活問題だコラ、と本気で凄みたいところですがそれを担当医に言ってもせん無いこと。 「先生お尻が痛いんです!」と告げたときの医者の笑顔が忘れられない。えっ、笑顔?!すっげえ効く薬があるとか?!と一瞬期待した俺に後ろに貼ってある妊婦断面図を示し、 「こんなんですから、しょーがない。肛門こんなに押されてますから。みーんななる」「生むまでつきあうことになるかもしれませんね」「軟膏処方しましょうね、効くといいですねこの薬が」なにその他人事テンション…!もっと親身になってよ!!!たかが痔って思ってない?!されど痔っていうか、現に俺もう虫の息よ?!

おかげで引越しも翌週へ延期です。痔のせいで。痔のせいで引越し延期とかチョーウケるんですけどー。ギャルっぽく言ってみたところで今の俺は肛門に爆弾を抱えた三十路女。かっこつかないにもほどがあります。痔ですからねなにしろモノが痔ではかたなしです。ま、引越し延期は、指定の日にダンボールを持ってこなかった引越し屋のせいでもあるんですけど。

というわけで日本でお会いした方やお礼がまだな方、俺の痔待ちです。すみません。肛門からはみ出たやつが引っ込んだらすぐに。