オット隔離、そのとき、りょーは

オットはバカですがかぜをひきます。いや、ひきやすいです。タバコやめろ。

かつて彼はひとの同情を買おうとしてカゼだカゼだと言っているのだろうと思っていましたが、本当にカゼみたいです。バカなのに、こんなときに風邪を引くとは、実にバカ。しかもデブでね。しかもおおげさでね。のど痛いとか言って家ん中でマスクしてゴロゴロしてます。だって菌が籠もるといけないから… とか言って家中の窓を開けます。あたし寒いんだけど!あとくつした履けこの水虫野郎。

こんなグレーな相手と一緒にメシを食うわけにいきませんので自室で食わせています。いつもパパがごはんのときは、おこぼれに預かるために隣でビシッとへばりつくりょーさんも締め出されます。ていうか、いくら食べ物のためとはいえ、狭いお部屋でパパとふたりでドアを閉められたら、りょーはきっとごはんどころではないでしょう。でも見たい、パパがごはんを食べるところを…!

パパーパパー
あっママ!開けてください!

りょーの向こう側、片側に寄せているカーテンの向こうに、カサノバさんがいることにも注目です。カサノバさんはりょーが締め出されたドアの前にいるとき、必ず付き合って一緒に待ちますよ。かわいいよね。彼には何の得もないのにね。

ノバはたまに、あたしが掃除してるときとかに、このカーテンの向こうに隠れて、りょーを待ち伏せします。丸見えだから最初はあたしをびっくりさせるんだと思ってたんだけど、あたしが通り過ぎても手を出さず、りょーがあたしの後を追って通りかかると襲い掛かる。りょーはびびって飛び上がって、あたしに笑われて、カサノバちゃんが意地悪するからママとお部屋に入れない!」ってあたしに訴えるんだけどあたし鬼だから「どうしたのりょーちゃん!おいでよ!」とか言われて、りょーバカだから「ママが呼んでる!」ってまた同じことしてカサノバ ばあー!ってやられて、キャー!って飛び上がって、腹抱えます。

ノバがりょー狙いっていうのがいいよね。わかってるね彼もね。何度もやられるりょーがまたかわいくってねえ。