タイマーとアラーム

いつもは新生児室で預かってもらってるんで、授乳とそのときのオムツくらいしかお世話してないんですけど、その余裕ある距離感がちょうどいいのか、赤子の生態は興味深いです。

寝ろ!寝てろ!
息子むーちゃんにはタイマーが入ってます。乳を飲ませると、なぜか片手でその口元を覆うの。そして満腹時間になるとその手をどかしても無抵抗になる、むーちゃんタイマー。こうなるともう前後不覚で飲まないし寝るだけなのでベッドに戻して新生児室に返品できるという、便利なお知らせタイマーです。

彼にはオムツアラームもついています。乳を飲みたいはずなのに暴れて足をバタバタさせるのがそれで、うんこです。ビチグソです。乳を飲みながらムズムズしてブリー、とすることもあります。こんなちっこい人間なのに、ビチグソが出る音は一緒です。ごめん、母はまだ、おまえのビチグソの音まで愛せるようにはなってないみたい。

当初は乳も出ず、乳首は切れ、今もサランラップで乳首を覆って治癒をはかりつつ激痛に悶えて授乳をしているんですが、こんな状況ですと、腹もまんこも肛門さえも痛めて生んだわが子がブラッドサッキングクリーチャーに見えてきます。イテテテテテ… お前は鬼の子や… とつぶやく深夜4時。尋常じゃないです。母乳育児ってほんとにいいのかね?疑問がふくらむよ。

身を切るような授乳をしていても、ぶっちゃけ今のむーちゃんは、俺が誰だかわかってないわけで、犬や猫だって拾って1週間もすりゃこっちの顔覚えて甘えたりすんのになーと、つまんないなーと、そういう気持ちにもなっちゃうよ。

でも息子が俺の乳で生き延びてるのと同時に、俺も時間になると乳が張りまくって むーちゃんカモン!吸ってくれ!ってなるので、離れられない関係が勝手に作られているあたり、うまくできてるよ。

人間も動物だなーと、妊娠出産で何度も思います。リプロダクションには向いてないデザインではあるけれど。いろいろ痛すぎる。痛いから少数しか生めなくて、大事に育てるから生存率が上がって、いいのかなあ。