オバ帰宅

オバは無事に帰国しました。

そのオバの腰のせいでランディスホテルの日本語堪能な元JAL空中小姐のS小姐(おそらくカスタマーリレーションズあたりの主任)に大変お世話になったので みんな使え!ランディスタイペイ!

そして疲れ果てた俺は自分を甘やかす必要を感じてジャンプコミックスの新刊をゲットしに天母SOGOへ行ったんだ。
買い物を終えて駐車場に戻った俺が愛車(ボコボコ)の後部座席に荷物を入れていたら、愛車の後ろに薄汚いライトバンが、こちらを頭に停まっていたんですけど、

そのフロントグラスになんだか妙なものが見えた気がしたの。

最初は助手席に乗客が残っていて寝ているのかと思った。でもそれはなんだか皮膚色にはどす黒く、輪郭がはっきりしない、妙な感じで、寝ているにしてはその頭部の位置関係がおかしかったの。ダッシュボードから直接頭だけがニョキッと生えているかのようで。それが寝ている人間ならあんまりジロジロ見ちゃいけないけど、視線をそらせることが出来なかったのは、どうも視線を感じたから。 「それ」は寝ていなかった。あたしを見ていた。

おいおい…と思い、そして一瞬「…心霊?」とも思って逃げそうにもなったんだけど、理性を司る脳のどこかが俺に言ったんだ、車上荒らしかもよ!」と。

すわ!車上荒らしと、俺は急にアドレナリンが出てライトバンのフロントグラスを再度睨みつけたんだ。やっぱりなんか輪郭がボヤボヤでしかもなんかグジャグジャしてる!どす黒ベージュ!ゾンビっぽい!ギャー!なにあれ! っていうか、

 プードル だった…

毛がボッサボッサに伸びきった、薄茶色いプードルが助手席で、自分を凝視する怪しい中年女(俺だ)を、怯えた目で見ていたのであった。

…ああ… プードルか…

天母SOGOの地下駐車場は、夏場だと地下のくせに鬼のように暑いのですが、その日は俺が2時間強停めていても車内はたいして室温が上がった印象がなかったので、通報などはせずに帰宅しました。通報するべきだったのでしょうか。次はメモでも残すとします(冬場は)