そして俺は愛心媽媽さんを泣かせた

 ネットで見つけた小白

収容所は10時開始なんだけど、役所仕事はそれ以前から開いてるだろうと9時に電話して問い合わせたら小白まだいた!!!
愛心媽媽と10時に待ち合わせて収容所へ。果たして小白はまだそこにいた、が、怯えて目がもうヤバイかんじで、俺も愛心媽媽さんもガッといってバッと首輪をつけるに至らず。だって怖いのですもの。30分くらい個室に2人っきりで説得したらなんとかなりそうな眼の色ではあったけど、確証に至りませんで。手首でも噛まれたら帰り運転できなくなるしさー。そしたら獣医さん(ヤング割りとイケメン)が「麻酔しましょうか」と。気が利くう〜。それでお願いします☆

 すっかりきれいになってた

台北動物之家は以前は掘っ建て小屋みたいな、なんつうか、倉庫みたいで薄汚くてきったなくて臭くてそれはもう凄惨な場所だったんですが、いまはエアコン完備で個室も広く、水洗いが簡単にできるようになっていて外国のアニマルシェルターみたいだった。獣医さんたちもカラフルな作業着でした。ここは台湾か?と思ったほど。

この収容所はボランティアがアクティブに働いていて、なんというかとても融通がきく。ハイこの子はうちの子ではありません、流浪動物ですって言っちゃっても大丈夫だった。彼らとしては、こっちがペーパーワークにさえ応じればホントのオーナーかどうかどうして逃げたかなんてどうでもいいことだった。オーナーであることの証明さえ求められなかった。愛心媽媽さんが「認養」したという形にして手続きをして、おしまい。「もう道に放しちゃダメですからねー」ってひとりの獣医さんに言われたけど、ああハイハイってかんじ。それを誰も意に介さない。どうせまた放すんだろうってわかってるだろう空気。それはまた別の話っていうか、今後のことを取り締まるのは管轄が別だからどうでもいいらしい。どうせここに置いておいても死ぬだけだしね…それよりは、ってことなんだと思う。不思議な場所。動物が守られているのか守られていないのかわからない。

 ※生きてます

麻酔をした小白が手押し車の荷台に乗せられて運ばれてきて、マイクロチップを入れて記念写真を撮っておしまい。麻酔は30分ほどで切れるので、うつらうつらしている状態で動かすときに咬まれるといけないから口輪(持ち込み)をつけた。ボランティアのひとが俺の愛車・小白のトランクにダンボールを敷いてくれた。親切。クルマに乗せるまえに荷台でウンコブリブリしてて助かった笑

小白はもと居た公園の反対側にある愛心媽媽さんの自宅(でかい)の庭に麻酔が覚めるまで置いてもらうことに。覚めたらドアを開ければ公園に戻れて姉犬と再会できる。クルマのトランクからお庭まで小白を抱いて運んだだけで、腕がめっちゃ痒くなってびっくりしたよ!!! なんだアレ?!ノミか?!アレルギー的ななにか?!ぶわーっと赤くなってブツブツ出て、1時間くらいで引いてもうなんも残ってないんだけど。恐るべし野良犬パワー。クルマを開け放って虫よけをスプレーしまくりました。

クルマでの帰り道に愛心媽媽さんを泣かせました…。彼女は過去に秋田犬を大事に飼ってたほどの手練なので、もう犬飼わないのー?っつって、そこから愛心媽媽さんの、聞くも涙、利かなきゃよかったレベルの、哀しい飼い犬の歴史を拝聴。思い出し泣きをさせてしまった。神様はいったい彼女になにを期待しているのか…。

そして帰宅後バタバタやってたらなんなのノバ、ソファのクッションにおしっこしやがって、でもクッションだから安定しなかったらしく途中で転げ落ちるようにソファを降りたらしく、おしっこまき散らしてて、惨事!もうこんな悲惨なペットの粗相の現場はないってくらい広範囲!猫鍋決定!殺気立つ俺の気配を察して、目が合うと逃げます。ならやるな!バカ猫!!!

あとコンビニ帰りにクロネコチン様がとなりの家の塀に登ろうとして失敗して落ちるのを目撃しました。あんた今、落ちた?!って驚いてしまった。今日なんか立て続けで…俺もうぐったりよ…