遠慮クロネコチン様

クロネコチン様は昨夜当然のように我が家に留まり一夜を過ごされました。

ニャンとも聞こえなかった。りょーがクロネコチン様のゴハンの皿(届かないようにしたんだけど…)を空にしやがっただけ。

息子は帰宅して園バッグを置いたりゴチャゴチャしながら傍らにやってきたクロネコチン様を「おっおっお〜♪」とか言いながらおどけてハグっぽいことをしようとしたので「むー、それクロネコチンだぞ」と言ったらフリーズしていた。「ノバはこっちだぞ」と園バッグのにおいを嗅ぎに来たノバを指さすと目を丸くして二度見していたので笑ってしまった。「むーちゃんびっくりしたー!びっくりしたのー!ノバちゃんがふたつになっちゃったと思ったのー!」と笑っていた。それ以来「ママ、これはどっち?」といちいち確認するのでめんどくさいです。
あとクロネコチン様の枯れた声の意味不明な要求鳴きを訝しんで「ママ、なんて言ってるの?」と、いちいち。 「ママもわからない。クロネコチンはね〜もうおばあちゃんだからね〜。いろいろ調子が悪くて、ニャーニャー言うんだよ」「なんで変な声なの」「おばあちゃんだからだよ」「…やだ…。ママ、むーちゃんクロネコチンびょうき、やだ…(涙ぐむ)」めんどくさっ 「おばあちゃんだからしょうがないんだよ。でもおうちに来たからクロネコチンうれしいって言ってるよ。これからずっとおうちにいるから、ごはんもいつも食べられるからだいじょうぶだよ」←なにがだ。支離滅裂で自分で言ってて目が泳ぐわ。しかしまんまと煙に巻かれて息子は「うん…」となんとなく納得するのであった ←丸め込まれたともいう。あとで日本の実家に電話してそのまま告げていたのでうかつなことが言えないなあと思いました ←反省?とも違う

そしてクロネコチン様は、同居初日の夜に、やばい臭いの下痢便を患っておられることが判明しました。この臭いはやばそうだぜ。早く治ってくれ。ていうかなんとかしなくちゃ。そうよ!抗生物質とか鉄剤の入った薬を処方してもらってるからそれを飲ませればいいんだわ!

言うは易し行うは難し。エサに混ぜてもダメー。薬の種類替えてもダメー。去年混ぜたら飲んだ抗生剤に替えてもダメー。無塩バターに混ぜて練って毛皮につけたら汚れを嫌がって舐めるという説があるからやったけど全然ダメー。毛皮の汚れなんてどこ吹く風ー。平然としてるクロネコチン様(鼻が悪いのか?!)に詫びながらティッシュでそれを拭う俺なのであった。どーしたらいいのですか!ふん捕まえて猫ひっかき傷覚悟で投薬ですか!いやです!いやでも必要ならまあやらないでもないですが、そんなことしたらクロネコチン様はお外に行ってしまいますよ!貧血だからどっかでぶっ倒れたらアウトですよ!やばい異臭を放つ下痢便を片付けながら悶々するのでした。

幸い、クロネコチン様はトイレの角で用を足すくせがあるみたいで、下痢便を自分で踏まないからそこは素晴らしい。ただ砂をちゃんとかけて隠さないからうんこするとすんげー臭い。りょーが「なんなの…?このにおい…」っつってへっぴり腰で匂い嗅ぎに行っててウケた。なんかすごい邪悪なものの出現を危惧していたらしい。それほどだ。

そんな病床のクロネコチン様なのにソファなどに一度も乗らないのでした。なぜかいつも飲み水の置いてある場所の床に座っていて、たまにソファの下にいるから、そこへ向けて温冷風除湿機の温風を当てたら俺の意図を察したのか、ちょっとマットの上に移動してくれた。低体温ってわけでもないから別に暖めなくてもいいんだけど。階段から上にも行こうとしないし(行っても2階の手前の踊り場まで)遠慮してるのかなー。まあノバのこともあるし、助かるけど。マジで調子悪いとかだとやだな。一緒に住んだことながないからわかんないよ。

そんでノバはまだ吐いてます。やっぱ缶詰がダメだったっぽい。缶詰は彼にはあげないことにしたからか、モリモリ吐くことはなく今日のゲロは胃液少々。ついこの前まで換毛期だったから、それのせいもあるかなー。換毛期は獣医に「吐くんです!」と連れ込まれるネコが急増するらしい。それだといいんだけど。

そんでりょーも耳の薬が合わずにアレルギーっぽくなってしまっている。どいつもこいつも…