原爆の日ですなあ

この季節になると自分の所属を思い出します。あとこっちに来たばかりの頃を。

オットの家は祖父母が90オーバーで現在も健在で、なのでヨメに来るまで台湾がどこにあるかよく知らなかった俺でもさすがにビビっていました。敗戦国ですが、侵略国ですからね…。
なのにもう超ウェルカム。チンガポールでは陥落の日にタクシーは止まらずバスは日本人学校前を素通りしコンドのセキュリティガードに悪辣な反日ジョークを言われるのが当たり前だったのに。チンガポールよりも普通語をしゃべるこの国でこんな歓待を受けるとは。オットは幼少の頃から家が商売をしていて日本人に慣れているし超ウェルカムが普通だから「え?普通だけど?あっ知らなかった?」なリアクション。インターナショナルスクールで日本人学生と台湾人学生が中良いのは知ってたけどその上の上世代もとは誰が思いましょう

あの頃の驚きを、いつまでも忘れずにいないといけないんだろうなあと、この季節テレビ見てると思います…

ナショナルジオグラフィックの原爆モノを見ていたオットが「こんなことをされて、日本人はさぞかしアメリカを憎んでいるだろうね〜」と乾燥を述べたとき、俺は固まってしまいました。俺の返事は「…いや…個人的にアメリカ嫌いだけど別に憎むとかは… だって戦争ってそういうものなんじゃないの…」言っておいて自分で(いまの返事は戦後アメリカに教育された末の思想ゆえのものなのだろうか、どこかで操作されているのだろうか)とちょっと考えこんでしまったのでした。

その番組中、広島か長崎に落とされた原爆は中国大陸の基地から輸送されたというくだりがあり、へぇ〜と思いつつ「日本人を大量虐殺した空前絶後の兵器が大陸から出発したなんて、大陸人はさぞ誇りに思っているだろうね♪」と嫌味でもなんでもなく、大陸あるある的に軽くオットに振ったら、オット意外にも表情を曇らせて「…いや…あれ…?そうなのかな…うーん…」と困惑したので驚いた。手を叩いて「だね!ハハッ」くらい言うと思ってたのに。

結婚して10年経ってますが、歴史が俺たちをいまだにアレするよ。子供にどう伝えたらいいんですかね