学ばないムスメ

相変わらずジョウロの水にもビビるくせに、今日も公園でダイブしてました。その柵を、くぐるのだよお嬢さん。

柵をくぐることを覚えてくれるといいのだけど、それがムリなら、柵の始まりまで戻るということを学んでほしい。それもムリなら、アップアップ泳法でなく、スイスイ犬掻きを学んでほしい。りょーは腕の古傷のことがあるから、筋力増加のための運動としては負担が少ないとされる水泳ができるに越したことはないと思って。洗うのやだけど。

アップアップ八艘飛びをエンジョイしてはいない様子のムスメは、懲りずに柵の向こうへ行きます。それであたしがずんずん歩くと、「あれっ、ママ、どちらへ?!」という顔をします。さあここで思い出せ!柵の始まりに戻れば歩道に戻れるということを!そしてあたしを追うがいい!でもムスメは脳天気な顔で「あっちね!負けないぞエッへー!」で問題の東屋まで来てしまい、「アラ行き止まり。ママ、たすけて」ひゅんひゅんウロウロするのでした。つきあいきれんわ(ビシ)←裏拳

まあいい、さあここでまた思い出せ!昨日もこれで困った挙句にザブンザブンして辛かったことを!ズブ濡れになってイヤだったことを!でもムスメは柵の手前でクキッと首をかしげてマワレミギして、ママーママーキューキュー言い、結果としてアップアップ八艘飛びで水鳥を脅かしならがあたしのところへ来たのでした。

もういい、今日もムダに濡れてしまったんだからせめて犬掻きを見せてちょうだい。どうせここの柵もくぐれないんだから。向こうで会おう。というわけで踵を返してずんずん行ってしまうと、背後でムスメが悲壮な声でひゃんひゃんひゃん!と言い、そのあとぴたりと静かになり、…まさか毒蛇にかまれて失神してるとか?!…と弱気になって振り向くと、どこでどうしたのか、鼻の先から尻尾の先まで全身濡れ鼠のりょーが五輪選手並みの気迫であたしに迫ろうというところでした。ヒエーなにがあったのか知らないが、犬掻きだったらアタマは濡れまい。

ママがいないとダメなの、ということならかわいげがあるけど、実際は「どこ行くの?!あたしの自動エサ出し機!」ってとこでしょう。わかってる。