ネコネコ

ばにさんの目は相変わらずで、
ぷりんさんは一緒に寝ろと相変わらずで、
なおちんはかわいいのが相変わらずで、
母は中途半端に元気だ。

買い物に行ったイ●タンで、ウチのネコの事情をよく知るご近所の奥さんに会った。母のことなどを話して、ばにさんのことに話が及んだので、病気のことはもう諦めたんですけど、眼が可哀相なんで、ちょっと別のお医者さんに行こうと思ってるんですよと言うと、ウチの病院ジプシーっぷりとその実らない成果を良く知る奥さんは、「まあ、どんな姿でも、少しでも長く生きてくれたらいいじゃない」と、結果を見る前から慰めるような口調で仰った。

こちらのおうちは長いことミニチュアシュナウツァーを飼っているんだけど、近所ネコのお世話もしてらっしゃいます。あるとき流れてきて居座った近所ネコが調子悪くて、病院に連れて行ったらネコエイズだと分かり、ネコエイズだと承知で、おまけに気性の荒い犬もいるのに敢えてその子を引き取った、見上げたおうちです。なのでなんだか、おお、そうきたか、と思った。

そうだなあ、あたしが良かれと思ってばにーを病院に連れて行っても、ばにーが良くなる保証はないし、ばにーには迷惑なはなしだろうな、と思った。第一あたしが今回病院に連れていった所で、普段の世話や通院をしている両親の負担は変わらないわけなんだよなあ。父は出不精だし、母は英語がダメだし。第一、ばにーは死ぬほど病院が嫌いで、おまけにその医者は当てにならない。

ばにーは患部と顔を拭いてやると、うっとりして顔を任せるようになりました。あたしがいる間はせっせと顔を拭いてやりたい。その反面、ばにーのこととか病院のこととか、母の術後とか通院とか、なんかそういうものに打ちのめされた気がしないでもなく、どーにも気が晴れない毎日が続きます。病院はいかん。行くだけで気が滅入る。

そういうことから逃げるとかではなく(逃げようが逃げまいが解決策さえない)、どうせあたしはタイワンに生活があるから、この状態に慣れ麻痺して明るく過ごせるようになる時を待たずに時間が来たら帰国するわけで、だったらあたしは生殺しにされているのはつらいのでもうタイワンに帰りたいのです。

ムスメに癒されたーーーーーーい