オット、コクる

オットは昼寝をすると寝つきが悪くなって、眠いあたしに話しかけ続けてウザいです。

昨夜は「今日ボク夕方5時ごろ帰ってきて、それからずっと2階と3階にいて、りょーちゃんは1階で静かにしてて、まるで家に犬なんか飼ってないかのようだったよ」。動物ネタなら眠くても食いつくあたしの習性をうまく利用した模様。「りょーちんはいい子だからね。ほんとに素直で性格がよくて、助かるよ。じゃ、オヤスミ」。

しかし彼はここで引き下がらなかった。「キミがりょーちゃんをわざわざ選んだ勘みたいなの、正しかったわけだけど、アレいったいなんだったんだろうね?」 「…いやだからもうさあ、あたしずっと言ってたじゃん、運命の子が絶対いるから、その子に会うまで動物はムリに飼わないって。それがりょーちんだったってことだよ」 「でも彼女の性格がいいところとか、どうして分かったの?」 「まあ顔見りゃだいたいわかるよねえ」 「へえボク全然わかんない。犬は全部同じに見える」

実はね…と神妙にオットは語りだした。

「昨日も桃園の工場に行って、工場地帯だから野良犬いっぱいいて、りょーちゃんみたいな色の犬がいて、ボクにはみんなりょーちゃんに見えたんだよね…。でもキミが見たらここが違うとか言うだろうなあと思ったんだ…」
「…よく見ろよ」
「前にもさ、キミが出國してて、ボクがりょーちゃんをペットホテルに連れて行ったことがあったでしょう?あのとき、ホテルのひとにりょーちゃんを渡して、りょーちゃんの姿が見えなくなって、それからお店のひとに彼女のオモチャとかおやつとかを渡して、ふと見たらボクの立ってた後ろのオリにりょーちゃんがいたから、『ああ、ウチの犬、ここにいたんだ』って言ったら、お店のひとが『いや、おたくのは、あっちのです』って…。ボクほんとにわかんないんだ…」
わかんなすぎだよ!!!

あたしの不在中にりょーが行方不明になったら弾丸よりも速く帰宅しないとオットには彼女を探し出す能力はないということがわかっただけ有益な会話となりました。

ふと思い出して 「そういや、ちょっと前に●さんがウチに来てくれたとき、ネコの写真見てて、ばにさんぷりんさんなおちんの写真指差して、 『コレ全部同じネコ?』 って超素で訊かれたことあったわ」 と言うとオット 「それはひどいねボクよりひどいね」 あの3匹は色も形も顔も違うからな。でもどっちもどっちだろ…