ばにさん慣れ

この5日で、ばにさんの清拭に慣れました。ドロドロの顔のばにさんに迫られ、呼んでも母が来ず、仕方なくやったらできた&慣れた。

ばにさんはドロドロザクザクの顔を「もっと拭けガンガンいけゴシゴシやれ」と、濡らしたコットンを持った手に押し付けてくるもんですから最初は「ギャーばにさん怖い!怖い怖いよアーッハッハー!!!」叫ぶほど怖く、怖すぎて逆に笑えた。でも慣れるとばにさんはやはり世界一かわいくて、頼られてる事が嬉しくて、俄然ヤル気が出た。ばにさんに負担をかけずに作業効率と結果を出そうとするようになってたさ。これが愛じゃなくてナニ?

どんな顔でもやっぱりばにさんはかわいいのがフシギでした。ドロドロハゲハゲ腫れ腫れかさぶたまみれの目ツブレお化け猫ばにさんの頬を土星越しに両手で挟んで、「ばにさんカワイイ…」と、うっとり。ばにさんは目を閉じて鼻息をフンガーフンガー怖い…フフ…でもいとおしいのよミステリー。その状態でイキナリぶっしゅん!!! とくしゃみをされたときは、目にばにさん汁が飛んで、さすがにウッとしました。それを放置するだけの愛はさすがにないので「ママー、いま目にばにさん汁が入った。ちょっと洗ってくる」と報告すると、「あらー、だからマスクしないとダメなのよー」。母さん、です。

で、怪人ばにさん、ついに自分でゴハンが食べられなくなってしまいました。鼻が利かなくなるとネコはものを食べなくなるそうです。水もろくに飲めません。お湯で伸ばした缶詰のゴハンも、もう食べなくなってしまいました。鼻や口が痛いのもあると思う。昨日今日でイキナリ口の周りが血だらけになってるから。1日に1〜2回、フラフラ歩いて水のところまで行って、水のお皿の上に覆い被さるようにします。最初それを見たときは「入水自殺をしようとしてるのかと思った(母)」。俺もそう思った。ここまで歩いてきて疲れてうずくまってたのかな…。病気の老ネコは笑えない謎だらけさ。

ほんとにたいへんだとは聞いていたけど、実感しないとわかんないもんです。それを乗り越えられるかどうかも、実際に体験しないとわかんないことだと思う。愛情とか絆とか信頼関係とか、そういうものを考えさせられてます。あとはやっぱ縁とかかなあ。同情だけじゃない、きれいごとだけじゃないなにかがないとムリじゃん?だって希望がないからさー。おまけに次々にかなしいことが起こってどれもが決して良くはならないんだもん。文句も言わずにあんなに一生懸命生きてる子によ?神もホトケもねーよ。心からのタメイキが日に何度も出るのよ。キツイよ。

さて獣医に予約入れなきゃ。まだまだ戦闘中なんじゃオリャー