ばにさん日記。

ザ・晩年。もしくはカウントダウン。いよいよってかんじ。他に言いようがないのよねえ

ばにさんは医者に行くと持ちなおします。まあ瞬きの間のことですけど。昨日も持ちなおして、水を飲んだと思ったら、俺の部屋のドアへ直行してドアに頭突きをくれました。しながらニ゛ャーニ゛ャー言った。土星をはめていても頭突けば顔が痛いので、「ばにさんお止しになって」とお止めするもおじいちゃんは、「このドアを開けろおー」と俺を振り切り、再び頭突くので、仕方なく俺部屋へお通しました。ばにさんが調子悪くなり始めた頃に便秘になって、具合が悪いから篭りたくなったらしく俺部屋に侵入し、ままならない便意でベッドにウンチの落し物をしたので以来開かずの間にしていたの。

他のネコさんも体調が悪くなると篭るのでしょうか。ばにさんは俺のベッドの下でゆっくりしたいらしいです。なぜかは知らないけどこの家に引っ越してから、病むとベッドの下で過ごしたがる。昨日の獣医後もドアを開けたらすぐにベッドの下にもぐり込んだ。母に「えーあんたどこで寝るの。一緒に寝たら気になって眠れないわよ」と言われたので、「じゃあリビングで寝るからいい。ばにさんが部屋にいたんだからいさせればいい」と強引に決定&ネコトイレと水を部屋に持ち込むことに。

したらさー、ばにさんてば俺らの会話を聞いてたらしくてさー。次に部屋に入ったときベッドの上で箱座りしててたまげた。いつもはベッドの下に入ったら最後、テコでも出てこないのに。出されないってわかったんだろうね。ベッドにベッドカバーをしてバスタオルを敷いて、さらにばにさんをバスタオルでくるみました。体温が下がってるから。ホントは箱に入れて湯たんぽとかもしろって言われたけどシンガポーにそんなもんないし、こんなにヨロヨロでは不安定なものの上では寝たがらないから、ベッド&バスタオルで。箱もかわいそうだから。イキナリ箱なんかに入れられたらビックリしちゃう。

水も飲まないばにさんは、もう2日もトイレに行ってません。脱水がひどいのでオシッコなんか出ないのかも。ヨロヨロでトイレに行けないのかと思ってトイレにお連れしたら、わあわあ叫ばれてビビッた。たいへんだあーと言っていたっぽい。そしてヨロヨロ急いでベッドに戻ろうとして3歩でこけて、ドアに向かってわあわあ言った。ばにさんが壊れたかと思った。「ごめんばにさん、抱っこしよう!抱っこで戻ろう!」とタオルにばにさんを巻いて抱き上げたら、ウソみたいに静かになって二度ビビッた。抱っこはまだ好きらしい。抱っこされれば1秒前にあったことも忘れるようです。昏睡…?でも部屋の出入りは察して声をかけてくれるんだよね…。むしろ以前より喋るようになってる。

ばにさんは投薬でジタバタしたあと、抱っこされます。すると暖かいのか、じっとして、すぐに寝てしまいます。やっぱ昏睡かな。もうねえ、ほとんどユメウツツみたい。部屋に入ったりすると鳴く声も、声が別人のようにかわいくなっちゃってて、半分別の世界の住人みたいで、笑っちゃうんだよ。最後まで笑わせてくれて、ユメウツツで、苦しんだりしなくて、抱っこしてるだけならばにさんはまるで昔のままで、不思議なかんじです。

水も飲めない動物に無理矢理薬や水をあげることに疑問を感じつつ、今日も母と現実逃避しながら現実と向き合ってました。