[cat]  クロネコちんの侵略

クロネコちんが、3階のバルコニーにいた。

気付かずに室内で通りかかったら、りょーが気付いて突然キャウンキャウン暴れて、クロネコちんビックリしてた。あーびっくりした。でもネコはかしこいので、「フンなによ犬の分際で。戸が閉まってるからこっちに来れないのは分かってるのよ」とゆー余裕もかましていました。このバルコニーもウチであると認識しているとしたらスゴい。……待てよ、りょー、こういうのももしかしたらストレスだったりして… 違うといいけど…

クロネコちんは、ウチやそのまわりのおうちの外壁の構造を知り尽くしていて、ロッククライマーみたいに器用にいろんなところへ行けます。想像もつかない伝い歩きをします。宿敵・白鼻を追い出したときも、白鼻はデブのくせにサッサカサ〜と伝い逃げをして、感動でした。タイワンのネコは三次元に活躍していてステキ。ワイルドだよな。

で、夕方の散歩から戻ったら、いつものようにクロネコちんの声がしたので、はいはい、と返事をして、りょーを家に入れて手脚を拭き、ネコゴハンタッパーを持って庭に出た。いない。いねーじゃん。声はしたのになあ?と外に出てもいない。でもこの声は確実にクロネコちん…、とふと上を見たら

ウチの3階のバルコニーにいたよ…

神出鬼没だな〜。クロネコちんは3階から顔を出してあたしを見ながらニャーンと言うも、9つ魂があってもさすがにそこから直滑降はできないらしく、でもゴハンはすぐそこに見えるもんだから、ジレンマなご様子でした。あんまり鳴くと近所にバレるので、ゴハン置いとくからゆっくり降りてこい、と声をかけて家に戻った。5分後に見てみたら、いつものようにゴハンを食べていました。どうやって降りて来たのだろう。カワイイな。

りょーちんは日参するクロネコちんのおかげで、語彙が増えました。それは「にゃんにゃん」。散歩の途中でも「あ、りょー、にゃんにゃんよ」と言うと、スルドくあたしの示す方向を見ます。面白いから何度もやったら何度も騙された。まだまだ騙されます。それほどまでにネコに執着するというのは、なんなの?愛?怨念? まあどっちでもいいけど来客にウケます。「尿尿」の発音が悪いと「にゃんにゃん」だと思って「どこ?」とキョロっとします。お互いまぎらわしいことになったな。

でももうりょーをにゃんにゃんと呼んだり、オットがあたしをにゃんにゃんと呼ぶことはできなくなりました。残念。