〜追憶〜 母とオバの日々

お寒うございますな。今日母とオバが帰りました。

・初日。
・接母 → ご対面@家 → 軽食@士林「Cha for Tea」 → パン買って帰宅 →お粥@お粥横丁

■ タクでモメる ■ 昼、母を迎えに行くのに時間を30分見間違えていたため故宮の客待ちタクシーへ。並んでいるタクシーのいちばん最初は長いことカモを待っているので観光客しか乗せたがらない。なので後ろのほうのタクシーから訊いてまわるのだが、この日はみんなして前に訊けと言うので最前列に行ったら後ろに行けと。キレて「後は前に行けっつーし前は後ろ行けっつーしおめーらどーなってんだよ!!!」とドアを叩き閉めて後ろのタクシーに乗り込もうとすると俺の中国語でガイジンと悟った最前列オヤジがクルマから出てきて「小姐どこ行きたいの」。ガイジン相手で商魂が出たらしい。「空港」「ああじゃあ乗れ」 で乗り込むと「空港へは一律1200元だ」

バカ言ってんじゃねえよ!!! 1200元なんて言われたことねえよ!!! ボリすぎにもほどがあるんじゃボケ!!! なめんな!!!

とつたない中国語で言い放ち、再度クルマのドアを叩き閉めて後ろのタクシーへ。追いすがるオヤジ。すでに他のドライバーの客になっているのでオヤジはドアの外で「小姐等一下らー」を連発。無視して「すいません空港まで。急いでるんで」と言うとオバサンドライバーは「1000元でどう?」「急いでくれるなら」商談成立でゴー。ひと悶着を見ていたオバサンドライバー「台湾けっこう来るの?」と訊いてきたので「いや住んでるんです。もう3年。それをさっきのオヤジ、ガイジンだからって1200元なんてボリやがって」「……1000元くらいが差不多よねぇ」「安くはないですけどね。普段は800元ですから。今日はみんな乗車拒否るし急いでるんで。まあ故宮から乗るんでしょうがないです。故宮は悪質なタクシーが多いのは有名ですから。それが彼らの商売のやり方なんでしょうからしょうがないですよ」 そしたらオバサン、とても静かになりました。40分で着いた。そして母の飛行機は30分遅れました。バスで行きゃよかったよ。

■ ご対面 ■ 母を自宅に連れ帰り、「新しい家族を紹介しまーす。りょーちゃんでーす」 ドアを開けるなりりょーがプリプリ登場。母は「……冗談でしょ?」プルプル首を振る俺。「はぁ?ほんとなの?」「はい。実はもう1年以上飼っています。電話で報告すると怒られるだけだけど実際会わせれば怒られないから秘密にしてたらばにさん病気になって母さん全然タイワン来なくて言い出せなくなり1年が経ってしまいました」「えーやだなにそれー!なに?りょーちゃんていうの?まったくもー!」

「りょーちゃんがいるって知ってたら、たーくさんお土産買って来たのにー」

オバもだいじょーぶ。りょーも女のひとが増えてうれしそうでした。毎日3人一緒に散歩に行って、いっぱい遊んでもらいました。

・2日目。
・天母 → トマト牛肉麺 → 九分粉円@天母 → デパート2軒@天母 → 夜は自炊 → 緑豆粉円&ショウガ汁豆花粉円@大直

■ 肋骨 ■ 天母散策中に、ペットショップを見れば入ったのですが、老板娘経営の看板ネコのいる簡素な店で、乾燥肋骨パックと牛スジパックの安いのを発見。牛スジパックをママが買ってくれた。丸い輪状に乾燥させた牛スジなんてはじめてなので買ってみた。かなり乾燥させてあって、バリンバリン言わして食いました。別の店でも台湾製で豚脊椎輪切りパックとか発見。後日調査したい。天母のペットショップは店によって値段が全然違うことも知った。トリッキー。あんまし行かないからいいけど。

・3日目。
・来来豆醤@内湖 → 故宮&原住民博物館 → 九分 → 士林夜市 → お粥@お粥横丁

■ 九分は今日も雨だった ■ 何時行っても雨。九分。オットが午後休んでくれたので平日に行けてよかった。休日は込むので車輌規制があるらしく、上まで上がれないらしい。母の膝がまだ完治していないし九分坂多いしそこまでして行くほどのところじゃないし、平日に行って正解でした。阿妹茶芸館で遅いランチして本場九分粉円食ってオット以外の全員が帰路、爆睡。車中オットがケータイで電話をしていたにもかかわらず、だ。

夜市にウェスタンブーツが売ってた。ビックリ価格390元。今度買い行こ。

肩凝ったって言ったらオットが先日購入したマイ・カッピング道具で俺の背中をカッピングしてくれた。タイワン生活4年目にして、脱・カッピング童貞。ツボ外すと痛いんですね。キマれば気持ちよかった。でも跡がつくほど強くはできず、おかげで跡はついてません。プラスティックだからかな。つーか痛えよ。オバが持参したガイドブックによると、士林夜市には、ゲリラカッピングをする客引きがいるそうだ。俺なら傷害で訴える。そんな痛さだったさ。

・4日目。
・母&オバは故宮 → 華泰茶荘&台湾食品&市場@オット会社附近 → タダメシ@大三元永康街 → 茶@回溜

■ フカヒレ ソフボとランチでフカヒレ&あわび。大三元の若旦那はオットの大昔の同級生かなんかなのだが行くたびに若女将がケバくなってて他人事ながら心配になる。4年前、婚約中だったとき見た彼女は言ってみればヤダアキコだったのですが、今じゃイイジマアイです。苦労してんだろーなー。フカヒレの土鍋ウマかった。

永康街そこそこおもしろかった。もっとおもしろくてもいいけど。例の茶屋はあいかわらずナマイキだと思った。ここは日本かと思うほど日本人女性ばかりでした。まあローカルのお茶好きオヤジが行くようなところに観光客のお嬢さんが迷い込んでも困るから、いいんだけど。でもミーはもうあの店は行かないよん。オーガニックとか言ってるけど出すお茶たいしてウマくねーしお湯代も高いし最低消費ひとり250元とか言ってはばからないうえにサービスチャージまで取るなんてどーなの。お茶屋のくせにタバコ吸えねーし。みんなあれでいいのですか。

永康街のど真ん中にあるペット屋を覗いたら、例のニュージーランド肋骨とか売ってて、驚いたことに安かった!!! なぜこんなところで安いのだ!意外!

・5日目。
・淡水 → 紅毛城 → 真理大学 → 漁人埠頭 → ランチ@三芝漁港 → 十八王公 → 劉家肉粽買って帰宅

■ 犬だらけ漁港 ■ 三芝の漁港はいつ行っても犬だらけ。代客調理魚屋に埋もれるようにして海岸警備隊の屯所があるのだが、そこを根城にしている野良犬が数匹、ヒマヒマバカ兵隊の毒牙にかかって赤いスプレーでペイントされていたり、マジックで眉毛やらなにやら描かれまくっていたりで憤った。動物愛護団体は速やかに現場に急行して下手人を晒し者にするがいい。それにしても犬だらけで、りょーに似た犬も似てない犬もいっぱいいた。似た犬を見るたびに「りょーはここじゃ長生きできねえな、魚アレルギーだから…」とぞっとした。蒸しエビの余ったやつをクロネコチンにお土産に。ガツガツ食ってた。かわいいじょ〜。粽もうまかった。紅豆の粽が意外なほどウマかったです。

■ 十八王公 ■ 街灯もワンコ。通路のタイルもワンコ。母とオバが廟のつくり(地下に本尊がある)に怯えていた。俺も初めてここを訪れたときは怯えたもんだ。

・6日目。
・母&オバは故宮&原住民博物館 → ランチ@高記ナントカ@永康街 → 週末玉市@建国南路 → 夜メシ@一品功厨@天母 → 郄島屋@天母

■ 玉市を極めたい ■ 玉市は珠玉混在。でもおもしろかった。天気が悪かったので空いていた。どの店も客との交渉用に電卓を用意しているので母&オバに勝手にやらせたんですが埒が明かないので俺が出てって「いーじゃんこの値段なら差不多じゃーん!」とダルそうに言うと勝負が決まるのが後半おもしろくなりましたが老板娘たちのイヤっそーな顔が忘れられません。俺は自分用に安物購入。見ているうちになにがなんだかわかんなくなるね玉市って。

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そしてふたりは帰国。オバは昼の便で、母は午後の便だったので、前日に乗ったタクシーをオバ用に予約(900元)して来てもらった。母と俺は故宮前の正規のタクシースタンドにいた巨憶無線のタクシーで空港へ(800元)。この値段の違いがウザってーけどもういいやー

ご覧のとおり観光三昧でした。寿司でもオゴれ、と思った。