デブビーグル

ヘタレデブビーグルの男の子登場。

以前いつも老シーズーを連れていたおじいさんが、ある日突然この子を連れてきた。相変わらずのノーリードで。ニュー犬も初日からノーリードよ。すげえよ。おじいさんは超おじいさんで、以前のシーズーもかなりの老犬で、目がロンパリで濁ってたから長くないなあとは思ってたけどこんなにあっさりチェンジされるとは思わなかった。勇気を出してあの白いのは?って訊いたら「すでに家に帰った」と言われた。なに?詩的表現?それともなにか複雑な家庭の事情?

で、この新顔のヘタレデブビーグルはすごい性格よしおです。目の前に立ちふさがれると、相手が誰であろうと条件反射でひっくり返って腹を見せます。「ごめんなさいごめんなさい」と言わんばかりに。おめーどんな辛い日々を送ってきたんだ。でも性格は明るくて、りょーとかけっこをして遊んでくれます。追う方と追われる方のチェンジもするなど、社交性もあるの。遊び飽きるとおじいさんのところへ戻ってくれるのでこっちもラク。模範的なビーグルじゃありませんか。昨日も公園でこのふたりに会いました。

公園の入り口の橋の上で彼が待ってて、りょーがヤッホーと挨拶に行って、あたしも遅れておじいさんに挨拶して、まだ時間あります?と訊いてからふたりを遊ばせました。坂になっている芝生で遊ぶと、デブビーグルはでぶなので、「ごめんなさいごめんなさい」でひっくり返るたび「をををっ?!」坂を転げ落ちます。かけっこでも、りょーのほうが足が速いので追いつかれるたびに「ごめんなさい」をするんですが、「ごめんなさい」するのに勢い余ってスライディングごめんなさいになったりします。滑ってます。すごいワザだよ。ほぼでんぐりがえし。そんなアクロバットができるのに、なぜ痩せない。

近所のビーグル、これで4匹目。「おじいさんとビーグル」は2組いて、オットはどっちがどっちだかわかっていません。これが大事なとこなんだよ!

① 白髪でゴルフウィンドブレーカーを着た中肉中背ジジイが連れた険のある顔のオスビーグルは邪悪なビーグル。音もなく近づいてくるくせにいきなり吠えかかるし噛む。飼い主も邪悪。おまけに外省人。すでに何度もトラブっているので挨拶不要。金持ちなので最近最新型の赤いハーネスにした。
② すこし太めでゆっくり歩くおじいさん飼い主が連れたボロボロのハーネスのデブビーグルがヘタレデブの性格よしお。安全。かわいい。遊んでいい。要挨拶。

オットはわかったふりをしていた。俺は彼がふりをしていることに気付かないふりをした。