極道一家 VS 小黒

小黒はでかくてカッコイイし顔が怖いです。コーヒー屋さんの看板犬。

小黒は黒柴を配下に持っています。黒柴は小黒の金魚のフンなの。そういう立場ゆえか、小黒はりょーとはあまり遊んでくれません。今日も朝から黒柴と遊ぶりょーを、あたしと小黒はぼんやりと眺めていたわけです。

するとそこへ極道一家が。あーあー来ちゃった、と思いつつ、例によってスキあらばりょーに一撃加えようと功を急ぐ若手をけん制していました。父犬にしてボス・石田純一は大声を出すあたしをチラッと見ただけでさっさと歩いて行ってしまい。さすがだわ石田純一、と思っていたら、白母が登場。しっ、シエ     !!! 腹が、ばつんばつんに膨らんでおりますよ!!! また生むのか…。そして前脚をケガしてビッコひいてる白次男も登場。ちょっとにいさん… この寒いのになにケガしてんの…。バカ長男とそのバカを受け継ぎまくっている弟達は元気そうでした。こいつらは吠えるだけで実際にケンカできるほど強くないから。現に今日も3匹でやってきてりょーに吠えても、あたしが怒ると目をそらして逃げた。石田純一と白次男がいなくなったらこの一家は終わりだなあ。

りょーは極道一家があたしに勝てないのを知ってるので、極道一家が登場すると、あたしの足元にピタッと寄り添って、リードを付けられるのを待ちます。ズルい女だな。いつもは呼んでも帰ってこないくせに。でもりょーは飼い犬だからいいけど、圧倒的勢力を誇る石田純一率いる極道一家に、小黒はどう対応しているんだろう、と、小黒を探すと。

石田純一の前でひっくり返って媚びていました…

小黒!!! あのクールな小黒が!!! ひっくり返ってにおいを嗅がれて、エヘヘヘヘと立ち上がり、「純一さん、遊んでくださいv」とネコパンチを繰り出す小黒。ウソ     !!! あの小黒が     !!! 遊んでるヒマなんかない石田純一が一歩歩くと、「あっすいませんでしたすいません」とひっくり返る小黒。なんてこった…。ショックで立ちすくむ俺。黒柴は?と見ると、黒柴はそんな小黒のそばで、ウロウロしていました。黒柴石田純一に媚を売ることすらできないビビリっぷりだった。そんな黒柴から見たら、ひっくり返っている小黒も、尊敬に値するのだろうか。せつねえなあ野良犬社会。

りょーは石田純一に腹を見せない。小黒より上ってことなのかなあ。メスだから土俵が違うか。つーかまた子犬生まれるよ。4匹は入ってた。極道一家、来年には夢のふたケタ突入だよ。あーあー…