るなちんは努力家

るなちん、毎日数時間、吠えます。

もう鳴くなんてかわいいもんじゃないです。
びゃーっ、びゃーっ、
とか
びゃーおぅ、びぃゃーあおぅ、
とかです。サイレン?ってかんじ。まさか猫とは思うまい。つーか寝るときになるとその幻聴に悩まされますマジで。構わず寝るけどね。鳴いてても俺がやることなんもないからね。

ジャスコで買ってきたマタタビゴハンにふりかけ、ドアの外でラベンダーのアロマオイルを炊きながら下敷きで芳香を送り、飲み水にはバッチフラワーレメディのレスキューレメディをスプレーし、時計の秒針を聞かせると落ち着くという説を信じて時計も置いたし、ネズミのオモチャも贈呈した。

しかし今朝。朝のお世話で浴室に入った俺は、床にるなちんの爪が落ちているのを見つけたよ。血がついてた。どっかで剥がしちゃったのかしら、ああでも捕獲のときに暴れて剥いだのもあったしな、その破片かな、と、掃除を続けたの。したら床にもちょっと血が。血尿かと思ったけど、白い猫砂にそれらしい色はなく。爪か… この程度ならだいじょうぶだな、と、窓を開けたら。

………なんじゃこりゃ。浴室のちいさな窓の枠に、ざくざく傷が。窓に飛びついて、懸垂しながらつけた傷らしい。猫ってこんなにガンバリ屋さんだったっけか… こんなにもエスケープアーティストな彼女に油断は禁物。掃除の間だけ網戸にしようと思ったけど、やめよう、と、ハウスの中のるなちんを見ながら窓の鍵をしめたら。

………なんじゃこりゃ。窓の、鍵のハンドルの部分が、なにか鋭利なもので何度も傷をつけたように、ざくざくになっていました。窓枠にしがみついて、噛んだか、爪でひたすら攻撃を加えたらしい。これアルミだぜ?それをここまでするなんて、それじゃ爪も壊れるわ… つーか分かってるんだ、ここをまわすことと、脱出できることの関係。賢いなあ…

でも贈呈したネズミさんは、猫ハウスに入っていた。遊んだらしい。適応度が不明だなー

獣医で爪を切られた?らしいので、爪のないまま野性に帰すのはどうかと思っていたんだけど、窓枠をここまで傷つけられるならだいじょうぶだろうなあ。そんなに出たいんだ…。そうかー…

呆然としつつ。明日はどっちだ。