やはりタクシーは怖いのだ

えーと今日AnimalsTaiwan の事務所に行ったのだ。思っていた以上にいいとこでした。

俺の過去の室内施工業歴(たいした歴じゃないのだが)を買われて、事務所のレイアウトやペンキとか色関係(どうやらケトウは色に重きをおく傾向がある)を仕切るために下見&実測に。事務所でSと会って、手術予定が入っているチビタンを引き渡すため、チビタンと一緒にタクシーに乗った。家のそばに停まっていたタクシーが犬OKでラッキーだった。チビタンは例によって後部座席の俺の脚の間で、バスタオル&ペットシーツの上で寝ていました。いい子。

現場に近づく頃、運転手に「24巷って探してもらえます?」とお願いした。運転手は、こんな家具工場と河原公園しかないようなところに、この女は初めて行ってなにをするのだと思ったのだろう、訊いてきた。「義工(ボランティア)してる団体の事務所があるんです。野良動物を助ける団体で、この子もそこの子なんですよ」と答えたところ、運転手、「ふーん。その犬はもう晶片(IDチップ)は入っているのか?」と通な質問をしてきた。「今日やるんです。運転手さんも犬飼ってるの?」すると運転手

「俺は犬は飼えないんだ」
「あら、それはまたなぜ」

「犬を飼うと、殴り殺してしまうんだ」

おまわりさーーーーん!!!

もうマジ震えた。チビタンが脚の間で俺を見ていた。目的地まであと少しだ。作り笑いでやりすごした。運転手はなおも

「外で餌付けしてかわいいなって家に連れ帰っても、家ではエサを食べないんだ。ひとが見てないところで盗み食いをするんだ。そういうのが許せないんだ。この間も連れて帰ってきた犬がいたけど逃げた。許せない」

病院行け!!!

一寸先は闇!!! もう真っ暗闇!!! 慌てて降りようとしてケータイを座席に落として気付かずにそのまま出ようとして運転手が「あっ忘れてるよ!」って教えてくれた。その待ち受けはもちろんりょーで、それを思ったら思わず奪い取るようにしてしまった。荷物重くてーとごまかした。俺の笑顔はこのときマックスだった。だってもう怖くて怖くて!!! 笑う以外になにができた?! 事務所で泣いた。

だってアレだろ、これって、俺が例えば子供とタクシー乗ったら、運転手がいきなり「俺は連続幼児殺人犯だ」って言い出した、っつーのと同じだろ。

仕事を終えてチビタンを置いて事務所を出てからも思い出すと怖くて怖くて、昼からChili's でひとりビール大会した。飲まなきゃやってらんなかった。タクシーは怖い。こういう意味でも怖いだなんて盲点だ。もう乗れるタクシー会社が限られてきてしまった。どーしよ。