力関係

りょーにとってのオットは、チビタンにとってのりょーです。つまりチビタンにとってのオットは、死活問題に値するほど恐ろしい存在。俺は常にママ及び防護壁としての立場で固定。

なのでチビタンは相変わらず、オットが帰宅すると地獄の番犬さながらに吠え立てます。俺の脚の間から。うるさいったらないよ。コーフンするとチビタンは、いつもより多めのチビリになるので、俺の足元に水溜りができて、時間が経つと臭くなるよ。たまに滑って転びそうになる。オシッコで転ぶって、屋外でもありえない。ありがたくねえ。

今日は夕飯の後でオットがりょーと遊び、歯を剥いてギャウギャウ燃えるりょーと、それを容赦なく襲うオットの様子にビビリきったチビタン(彼にとっては目の前で世界大戦が勃発している状態)は、コーヒーテーブルの向こうから頭だけ出して恐怖に打ち震えていました。フビンだったので呼ぶと、りょーが苦し紛れにチビタンに襲い掛かり、弱りきったチビタンはとうとうケージに入ってしまいました。その顔は

「ボクはいまここから出たらきっと死ぬ」

と言っていて、なんとかしてやりたいけどどうすることもできねえなあと俺はひとり傍観していました(脚の間にガウり狂う犬を1匹入れながら)。

でもまあ怖いことばっかりじゃないですよ。今日は、昨日オバサン(善人)にもらったスイカを切ってて、白ピンクのところをスライスしてあげたら奪い合うようにして食ってた。台湾犬はなんでも食うなあ。チビタンはひとの手からものを食うとき、指まで食うのでなんとかしたいです。りょーちんは奪い合いでも俺の指は食わないのになあ。どうやって教えたらいいのかしら。