野性味

朝、晴れ間に決死の散歩に行きました。チビタはレインコート持ってないから、降ってないときに行かなくちゃいけません。

今にも降り出しそう(つーか間違いなく降る)なのに、公園に着いたオフタリサンはキャッホーと芝生を走り回り、遊んでばっかでウンコをしねえ。さっさとウンコしなさいって怒る俺には目もくれず、公園恒例のダッシュを繰り広げるバカワンコたち。りょーなんか雨キライなのに、もうすぐ雨が降るとかわかんないのかな、動物のくせに。

外ではりょーさんはチビタに追わせるのが好きです。かなり手加減して走るけど、チビタも最近かなり追いつくようになってきた。りょーは急に曲がれないけどチビタは無闇に小回りが利くので、ミニ四駆 VS チョロQ みたいです。チビタはあからさまに地面に伏せて待ち伏せしたりしてりょーを誘ってかわいいです、が、今日はウンコが最優先なんですけど!

ウンコウンコと呪文のように唱えてウロウロしていたら、唐突に視界の隅に黒い犬が見えました。茶店の小黒か、バーバリーチェックの首輪(モチロンなんちゃってバーバリー)の筋肉黒犬ならいいんだけど、場所が場所だけに、極道一家の誰か(もう誰が誰だか)でした。これはやばい。俺サンダルだし地面濡れてるし、揉め事は避けたい。

黒犬に気付いていないチビタを呼び寄せようとしたら、あたしは知らなかったんだけど、坂の下に極道一家ナンバースリーの、手負いの白次男がいたの。呼ばれて振り向いたチビタは、あたしの向こうに白次男がいたのを見て、なにを思ったかダッシュで白次男のところへ!!! チビターーーーー!!!(悲鳴)

エッ?!  ΣΣ(゚д゚lll)

白次男逃げた!!!

目を疑いました。白次男は尻尾をお尻の間に入れて、公園の柵の向こうまで逃げてしまいました。深追いするチビタ。あたしの言うことなんか全然聞いてなかった。なんで白次男、逃げたんだ? チビタなんかほんの子犬だぜ? りょーだけだったらいつもしつこくいじめてくるのに…。チビタは声も出さずに白次男の逃走経路を見届け、笑顔で戻ってきたと思ったら、坂の上の黒犬を発見して突進しようとしたので、さすがにそれはタックルで止めました。りょーはそれを離れたところからただじっと見ていました。

チビタは雨は察知できなくても、野良犬を蹴散らすのは得意らしいです。気が強いのかなあ。それが傍目に分かるのかなあ。チビタは謎がいっぱいです。