母上様ご乱心

昨日のりょーちんビーグル画像を母親にも送りつけたんです。そしたらさっきメール読んだらしくて血相変えて電話してきました。

「ちょっと!あのグローブってなによ!」

グローブ…? 母は長年の海外生活で言語障害があるので(現地語しゃべれないのに)、なにを言おうとしているのか、こっちが考えなくてはならない場合が多々あります。あたしが沈黙すると、

「グローブじゃないわよ、ゴーグル?ゴーグルよ!
「もしかしてビーグル?」

そうよ!アハハねえパパー、あたしゴーグルって言っちゃったあーと笑って父に報告する母。でも電話の向こうの俺にはまたお怒りのテンションで「なんなのよアレ!」と。

「ママったら冷たいわ、りょーちゃんのこと忘れちゃったの?あれりょーだよ」
「… わかってるわよ!(ウソだ)でもビーグルって書いてあったから、これがビーグル?って思いながら(以下言い訳)
「チビタもいるのにまた別の犬なんて常識的に考えてありえないよ」
「そうよ、だからアンタがまた気が狂ったのかと思って電話したのよ!」

ママ、いま「また」って。「また」「気が狂った」って言った…

ともあれ誤解が解けた母は「なによあたし騙されたのね」とひとくさりブーたれて、それから父の話を始めました。

「パパが今日Carrefourでリモコン買ったのよ。またリモコンしたいって言って」

リモコン…? 過去に父がリモコンをしたがったことがあっただろうか…?リモコンをしたがるって意味がわからない。買うならベスト電気(チンガポーの電器屋)だろうと思いつつ、「リモコン?」と聞き返すと、

「そうよ、飛行機の。飛ぶの」
「もしかしてラジコン?」

母の笑い声を聞きながら、このひとボケんのかなあと本気で背筋が凍りました。親の老いについてちょっと考え込んだ。りょーのおふざけ画像なんか送らなきゃよかった… (遠い目。涙で曇って何も見えない)