ちょびっと爪切り片道45分

メイドカフェから帰宅したらまだ天気が良くて4時だったので、士林の獣医へ爪切りに行くことにしたよ!

天気が良くても気温が低くて風が冷たかったからか、なぜか道を歩くひとが少ないことに気付き、いつもは河原をずーっと通って、大通りを迂回して士林駅附近まで出ていたのを、時間短縮のために大通りを通ることにしたよ。案の定ぜんぜん歩行者とすれ違いませんでした。でも会うひと全員に道を訊かれました。歩行者がいなくて、いかにも「近所に住んでます。犬の散歩中です。道くわしいです」という俺が歩いていたら、俺に訊くしかないだろうが。

ともあれ大通りを通ったので15分短縮できました。りょーが交通量の多さにビビるので、ビビる素振りを見せるたびにごまかすために走ったし。空気が冷たくて乾燥していて、小学校の頃のマラソン大会を思い出しました。皮膚が赤くなって痛かったよー。こんなの子供のころ以来だー。

病院ではいつもの女医さんがいなくて、薄汚いオヤジ医者でした。こいつが獣医の鑑でね、血管ギリギリまで切ってくれねーでやんの。血管ギリギリまで切っても血は出ないんだけど、血管を包んでいる袋のような部分には神経が通っていて、そこに触れると痛がるし、つまり深爪状態になってしまうの。だから「帰り道で歩いていて血が出るといけないからあまり切りません」と。仰ることはごもっともだが… それでは爪は減らず、またすぐに爪切りに来ることになり、うちの犬たちは怖がり損なのですよ…。

「もっと外を歩かせてください」 「歩かせてますよ、1日2時間くらい歩いてます」 「土やタイルの上じゃダメですよ、アスファルトみたいなところです」 「… 車道を歩けってことですか。ムリにきまってます。それに内側の爪は地面に着きませんから減りませんよ」 「じゃあ週に1回は少しずつ切ってあげてください」 「…それができたらここに来てませんよ」

あたりまえのことを言い、へらへらしているだけで、初めて会ったのに好きになれる要素のないオヤジ医者であった。いつもの女医さんがいるか確認してから行くんだった。俺のミスだ。