台北 − 三義 − 苗栗 − 新竹 − 台北

Yさんとお友達になっていなかったら実現しなかったこの企画。前回のディスカバー陽明山の成功に調子に乗った我々が選んだ次なる目的地は三義!そこは苗栗! 観光案内マップはこちらから!

オットに「勇気あるねー」と褒められつつ義援金500元をせしめて朝8時20分に国道客運ターミナル着。ここから豊原客運で一路三義へ。目指すは西湖渡暇村。バスの中で大昔の歌謡ショーを見つつ「帰宅したらTOKYO-D ってぐぐらなきゃ」と収穫もあり、10時40分に目的地着。もっと早く着くかと思ってたけど、まあ順調だったと言えましょう。西湖渡暇村、なかなかトンデモ村でした。しかしここで我々を襲うアクシデント!言えない!なにがあったかは言えない…!くだらない画像でお茶を濁すわ…

キャンディキャンディメリーゴーランド
セクハラうさぎ(股間に注目)

幼児をターゲットにしているであろう場所でちんこうさぎとはこれいかに…。Yさんは「子宝に恵まれるかもよ!」と撮影の際に隣に立ってくれましたが、俺はこんないかがわしいうさぎに孕まされるのはいやだったので辞退しました。ホントなんなんだ、このやくざなうさぎは。

勝興車站

トンデモ村を早々に退散した我々は、村のビジターセンターが呼んでくれたタクシーで昼前に勝興車站へ移動しました。勝興車站は山の中にある、廃線になった昔の鉄道駅で、 「十六イ分」って書いてあった(九イ分とか十イ分とかのイ分ってどういう意味なんだろう)。台湾鉄道のなかでは最も高い標高に位置するんだってさ。といっても海抜402.326メートルですが。まあ当時では山に鉄道通したってことですごかったんでしょう。それはともかく、予想以上にノスタルジックで超いいところでした!タクシー降りて吠えたもん。来てよかったねー!!!って。Yさんが事前に周辺観光地を調べててくれていなかったら、一生来ることはなかったでしょう。


鐵路餐廳

線路脇でひときわノスタルジックな様子の鐵路餐廳客家料理を食べました。うまかった!観光地なのに安かったし!なのに裏切られなかったし! すごく雰囲気のいい、落ち着けるお店でしたよん。お店のHPがあるので見てみてケロ。 山の中なのに意外と開けた観光地になっていて、でも九イ分ほどではなく、どのお店も割りと気を遣って景観を残そうとしているかんじを受けました。烏来みたいなかんじに近いか。

駅舎のすぐ隣だよ

トンネル度胸試し

プラットフォームから続く線路を歩くとすぐにトンネルがあります。なんの躊躇もなく入ってみようということに。まあ入るでしょう、そこに電車の来ない線路とトンネルがあったら。しかし入り口を目前にして「あたしの友達の霊感ある子が昔、トンネルで警官みたいな一群が向かってきてるって言ったことあったよー。なんかああいうのって見るっていうか、感じるみたいだね」と入る前にしてはいけない話をするYさん。中は涼しくて暗いです。なんか水とか滴ってます。トンネル内部には豆電球1個たりともございません。曇ってる日だったらトンネル中間部は間違いなく真っ暗なハズ。それでもよければ自己責任でどうぞという姿勢がいやでも伝わってきます。

入り口から奥を見たところ

外から見た感じは、すぐに向こうにつけそう。そう思うでしょう。思ったんだ。でも違ったの。Yさんの携帯で時間計ったら片道11分38秒でした。往復20分って、すごくね?俺は夜目がぜんぜん利かないので、Yさんに前を歩いてもらって助かりました。ひとりだったらトンネルの真ん中でなんも見えなくなってべそかいてたかもしんない。大人の足でザックザック歩いて11分って、けっこーあるよね。廃線になったトンネルを無心にひたすら歩く。それだけだけど、貴重な体験でした。トンネルの向こうは

俺とYさんスタンドバイミー

スタンドバイミー的光景(線路)が続いているだけでした。自分撮りしたけどうまくいかなかった。観光地で三脚持って歩いてるひととかバカにしてたけど、帰宅後電脳で撮った写真見てたら、俺も三脚買おっかなあと思った。はまりつつあるなあ、旅に…。 この線路を4キロくらい歩くと、別の観光地である「断橋」があるらしい。

鐵路餐廳でランチしてたとき、窓の外の古い柵にヘビの抜け殻があるのを見つけて、Yさんと半分こして財布に入れました。それが先日の画像でした。半紙とかに包んで財布に入れとくといいらしいです。細かくちぎってお友達におすそ分けとかもいいなあと思ったけどオットにまず断られた。ひどい。

苗栗へ

楽しい時間はすぐに過ぎてしまものです。気がついたらもう、いかん、そろそろ台北に向かわなきゃ、という時間で、目指せ苗栗。いや、最初はダイレクトに新竹に行くつもりだったんだ。いくら平日のバスが皆無でも、三義火車站からなら出てんだろ新竹行きバスかなんか、と思ったのが甘かった。三義では、新竹客運が運行していますが、それは単に社名で、新竹には行かないよ!火車は約2時間待つよ!田舎、予想がつかない!(←うれしい) というわけでタクシーで三義の新竹客運バスターミナル(その広さは林森北路の私設有料駐車場より小さいよ)で50分待ち。うろ覚えお題絵描きゲーム大会が急遽催され、Yさんとあたしの間に溝を作ったよ。

苗栗火車站発券所

やっと来たバスで一路苗栗火車站へ。田舎道を走る三義−苗栗間は30分ほどでした。意外と近い。苗栗は三義とはぜんぜん違う!見慣れたコンビニがあることで一気に安心モードに突入。しかし苗栗火車站から新竹に向かうバスは無く(台北行きはあるがそれも1時間待ち)、じゃあ火車で新竹へ!となるもダイヤの見方がよくわからず、青少年を軍隊に入れるリクルート詰め所の青年兵隊に訊く。青年は外人慣れしてないかんじでしたが(戸惑い青年萌え)、でもすごい親切だった。で、52分の復興号で新竹へ行けることに。所要時間は約30分。俺様、実ははじめての火車

火車が新竹火車站に着いたのが5時35分。新竹発台北行きの高鐵(台湾新幹線)が出るのが5時55分。新竹火車站から新竹高鐵站まで、車で20分という罠が生まれて初めて新竹火車站に降り立った俺たちを迎え撃つ! すごーい新竹、駅前にSOGOあるーなんて言ってる場合じゃなく、350元をふっかけてくるタクシーの運転手にクレームをつけメーター倒せと命じ、 「ところで新幹線の時間まで20分しかないんで飛ばしてとお願い。マジかよーみたいなこと言ってましたが直線を120キロで飛ばしてくれて(270元)、5時55分の高鐵に間に合いましたー。

高鐵!
この日のゴールでありラストを飾った、高鐵こと台湾新幹線。わたくし、高鐵もこの日が初めてでした。日本でも新幹線乗ったことあるか、記憶にない。速いよ高鐵!でも車内でビールは売ってなかったです!まあ台北まで25分ですから。と自分を慰めました。

いやあ、成せば成るね。もっとキツイ土地とかもいけるんじゃね?俺ら、とか思い始めてます。今回は予想以上の田舎さに帰路で手こずったけど、そういうのも楽しめてよかった。オットと一緒だったら、急にできた待ち時間を楽しむとか、まず無理。パートナーが大事だなと思ったよ。Yさんは通常のんびりしてらっしゃるが、 「バス無いって!」「じゃあ火車で!」みたいな転換というか選択が迅速でいいです。アクシデントで愚痴らないし。疲れないし。よく食べるし。あと晴れ女なのもいい。

三義や苗栗のひとたちも悪いひとはいなくてすごくいいかんじでした。台北人みたいな馴れ馴れしさがないというか。外人な俺らが日本語で普通にしゃべってても、じろじろ見たりしなかった。(オットに言ったら「こんなところに外人がいるわけないから外人だって認識されてなかったんだろ」って言われた。そーかも)

次回は来月あたりに!

三義観光マップ(拡大します)
苗栗縣文化局
2007客家苗栗桐花祭
旅旅台北高鐵特集