公園犬

チンガポールから帰ってきたら、公園の野良犬コンビ ワンワ&小花が、俺の熱狂的なファンになっていたよ。

はじめまして、ワンワです。

ご覧ください、この満面の笑み を。そして立派なコーンヘッドを。ワンワは老いていてでかいです。りょーよりでかいよ。どれくらいでかいかと訊かれたら… そうですなあ、想像しやすいところで、ロットワイラーかなあ。ずんぐりしてて臭いです。ぎっとぎとですよ。撫でられるのが好きですが、撫でられ慣れていないので、ビクッとします。なぜかお手もします。士林駅から故宮くらいは1日に数回往復できる健脚です。

公園の小花。

うちのアシュラ・ザ・小花とは管轄が違います。こっちの小花はオスですよ。小花という名にふさわしいまだらっぷりでしょう。毛もむだにひらひらと長くて、触るとフワッフワです。生まれてこの方シャンプーなどしたことがないであろうになんでそんなに毛並みがいいのか、うらやましい。小花はひとりだとおとなしいですが、ワンワと一緒だと陽気になります。男同士だし公園に来た経緯も別なのに、おもしろいもんです。小花は平均的な台湾犬で、15キロあるかないかくらい。特別に好きなひとが来ると喜びの絶叫を上げます。

以前は会ってもちらっと見るだけで「はいはい、どーもー…」ってかんじのふたりだったのに、ひさしぶりに会ったら「おばさーーーん!!!どこ行ってたんすかーーー!!!」ってすっ飛んできてね。え?あたし?って周囲を見回したほどさ。あたしはなにも変わってないから、彼らになにか起きたのでしょう。なんだろう。

その秘密がわかればあたしはもっと犬にモテるのになあ。まあいまでもじゅうぶんモテてるけどねえ。