それは絶対ネコじゃない

昨日ノリスケさんを第2回予防接種に連れて行きました。これが終わって10日経てば、ほかのネコに混ぜても基本的なへんな病気に感染しないということになります。

既出?

注射後、この世の終わりとばかりに泣き叫ぶノリスケさんを連れてタクシーに乗りました。台湾大車隊のカムリのキレイなやつが止まってくれたので、ネコいいっすかと一応お尋ねしてから乗り込みました。ノリスケ様は相変わらず ぎゃーぎゃー言い続け。しばらくして信号待ちで運転手さんがミラー越しに俺に
「小姐、そのネコ飼ってどれくらい?」
なんだろうこの振りは。ちょっと警戒しつつ「… この子はまだ生後2ヶ月なんで、1ヶ月ですけど」 「ほかにネコを飼った経験はあるの?」 「ありますよ?ずっと動物と暮らしてきました」 すると運転手さんは深くため息をついて「俺はネコでものすごく恐ろしい体験をしたんだ。それ以来ネコが恐ろしい」

聞けばおじさんは若いころ、家族と板橋に住んでおり、家では鶏を3羽、ケージに入れて飼っていたんだそうだ。ある夜おじさんが寝ようとしていたら、寝室に隣接したバルコニーに置いてある鶏のケージから物音がしたので、すわ物盗りと、おじさんは電光石火の速さでバルコニーに飛び出した!するとそこには!扉もちゃんと閉めてあったはずの鶏ケージの中にネコがおり、鶏3羽は無残にもすべて首を掻っ捌かれて胴体から離れていたんだそうだ!恐怖!

おじさんは語る。 「恐ろしかったよ…。ネコは俺と親父を見るとものっすごい速さでケージから飛び出して消えたんだ。あんなすこしの時間で鶏をあんなにしてしまうなんて、もしネコが犬くらいの大きさがあったら、あいつら人間も殺せるよ。そう考えたら恐ろしくて恐ろしくて…!」 考えすぎだよおじさん!

もーおかしかったんでゲラゲラ笑って「それ絶対ネコじゃないっすよーネコそこまでしませんよ!」と言ったんだけどおじさんはものすごく真剣な表情で俺はこの目で見たんだ!あれはネコだった!あいつらは犬なんかよりよっぽど殺傷力があるよ!」と譲らず。おじさんがどれほどネコを恐れているかはよくわかった。怖くても乗せてくれたプロ意識に感謝した。おもしろかった。

ところでノリスケが絶体絶命だったときの写真を入手しました。

たちゅけてー
ちぬかとおもったでちゅよ

うん、こんな死にかたはいやだ。助かってよかったなノリスケ。