小花危機一髪っていうかキチガイ死ね

昨日は夕方の散歩で、小花を殴り殺そうとしているオヤジに出くわしてしまいました。

小花のいる路地に出たら、逃げ惑う小花と、三角ポールを手に小花を追い回すオヤジがいたの。年配で長身で、短パンTシャツに両膝にサポーターをしていて、ベースボールキャップをかぶってるオヤジ。それがあまりに執拗なので「すいませんおじさん、小花がなんかしましたか」と訊いたら、咬むと。咬むわけないじゃん。咬まないもん小花。そんなリスクを負ってまで見知らぬオヤジを咬む理由は彼女にない。小花もバカじゃないので困った顔であたしを見つつ、不審人物から身を隠しました。現場に入ってしまえばだいじょうぶ。それを見届けオヤジを黙ってけん制しつつ、散歩の途中だったので公園へ。

公園からコンビニ見たら、さっきのオヤジが歩いてくるのが見えたの。うちの近所の住人じゃないし(だったら小花の路地に来る必要はないのだが)、小花に危害を加えるならオヤジの家、突き止めたろ、と尾行する気で道路の反対側からオヤジの行く先を見ていましたら、道端から1メートル弱の木の棒を拾ったオヤジが、来た道を引き返すのが見え!木の棒ってあんた、殺す気かと!

オヤジが小花の路地に入ったのを見て、超怖かったけどソッコーで引き返しました。近所のソーセージ売りのひとたちもあたしの動向を見てたのでなんかのときは加勢してもらえるし、小花のところには工事現場のセキュリティと億ションのセキュリティがいるし、自宅まで目と鼻の先の家ではオットが寝てるし、なにしろ近所には三兄弟もいるしで勝算があったから。小花はちゃんと現場の塀の向こうで隠れてて、親父がその周辺をうろうろしているのが見えた。ソーセージのひとたちもガン見だし、俺は路地の真ん中で犬2匹連れて仁王立ちだし、オヤジがあきらめてその場を去るのにそう時間はかからなかった。よかった。

あとで小花番のセキュリティに訊いたら、あのオヤジは現場に隣接する億ションの住人でもなく、どこのひとかはわからないって。前回ここに現れたのは去年で、そのときも小花がワンワン!て飛び出して(小花は夜間知らないひとにこれをやる)驚いて怒ってたことがあるって。ここに現れたのは今回で2回目だと。

小花も流浪犬だから、こういうことがあってもおかしくないし、相手が悪ければそれで殴り殺されるのもあり得るんだと思い出した。ATでそういうの、見てるし。ATの子達に起こったことが、小花に起きないということはないんだ。怖いです。あのオヤジをなだめてすかしてついでに脅す、小花を守るためのそういう苦労はいとわないけど、それで小花の命の保障ができたわけじゃなく、小花になにかあったらどうしようと思うとマジで怖い。

現場は来年の5月までなんだそうだ。どうしよ。現場があるうちは小花をうちで預かって里親探したりするのは避けたかったんだけど、いやほんとに、どーしよ。ポリシーからしたら、無責任に小花を囲った連中のケツを持つのはすべきではないことなんだけど、じゃあ小花死なせたいのかというともちろんノーでしょ。なんでこんな、理不尽で震えるほど恐ろしい目に遭わなきゃいけないんだ… なんで野良犬は普通に暮らせないんだと、こんなん考えてたら眠れなくなって、りょーさんの寝小便に遭遇したのでした。