最速の男カサノバ

カサノバさん、あのステキ新居から網戸を破って脱走&失踪。今朝連絡をもらって俺がケージを持って行くと、新居の裏の木の上から「あっ、ここでーす」と返事が。降りて来いと言っても「やだーおばちゃんまたボクを騙すもん…」ともたくさするので「じゃあもういい、おばちゃん帰る」と離れると慌てて降りてきたのでとっ捕まえた。バカネコ!

里親さんはそれでもまだトライアウトを続ける!いますぐ家に帰ってドアを開けるからちょっと待ってて!とおっしゃってくれたのですが、同居人である彼氏さんが本当に逃がしてしまったらと心配&反対しており、俺は「無理しなくていいですよー。ネコが逃げたというのは恐ろしいことですから。まあ、また逃がしたらまたあたしが来て捕まえますし、あなたたちに慣れてから逃げたのならご自分たちで捕まえられるし、本当に逃げ去ってしまってもそれは運命だし、カサノバは健康で若いから野良でもやっていけますし、そうなったらCNRネコをリリースしたと思えばいいんで」とお伝えして、ひとまずカサノバを連れて帰り、今後のことを考えてもらうことにしました。ふたりとも働いていて、またカサノバが深夜に逃げて探しまくるのは大変だろうから。

里子に出すにあたって、いつものように急いで描いたカサノバ説明書をおつけしたのですが。里親さんはなんでも、あれにいたく感銘を受けたとかで、会社に持って行ってみんなに見せて、みんなで感動したんだそうだ。かわいくてインフォメイティブですごいインスパイアリングだったからって。いやいや照れるなあ。 「こんなに動物のことを思いやれるだなんてすばらしい。ここまでしっかり注意点が書いてあって、私はそれを何度も読み返したのに、私の不注意でこんなに大事にされている子を危険な目に遭わせてしまって…」 あ、あれっ?もしかして裏目に出た?俺の説明書… 時間が経って一連の事件を思い返して怖くなったというのもあると思うけど。いやいや出て行ったネコが悪いんで、と取り成すも、 「今回はケガがなくて済んだけど、取り返しのつかないことになっていたかもしれないと思うと恐ろしくなった。本当に申し訳ない」と仰るので「いやいやネコが逃げるのは恐ろしいことですよ、それが自分のネコになりきれていない子ならなおさらです。楽しくない目に遭わせてしまってまことに遺憾です。こういうのはご縁のことですから、どうかお気になさらずに」と申し上げ、円満破談となりました。

会社でも今日はずっと脱走ネコ対策とか、里子にもらったネコの行動とかをネットで調べていたそうで、 「うちのネコはやさしいし、家の空間の余裕もあるから、私はあなたたちのような、病気や障害を持ったネコの一時預かりをするべきかもしれないと思った」んだそうだ。カサノバ一匹飼ってもらうより、そういう活動に興味を持ってもらえたり、そういう子の手助けをしてくれるほうがずっといい。がんばってほしいと思いました。そういう当てがなかったらまた家の準備を万全にしてカサノバに挑戦するって言ってた。いやいや無理しないでください。カサノバのことが里親さんにいい影響を与えたというのでじゅうぶんだ。たぶん今回のカサノバの役目はそこだったんだろう。

というわけでカサノバ翌日出戻り・つーか新居に何時間いた?とゆう最速の記録を打ち出して帰宅いたしました。脱出のときに眼を傷めたのか片目をしょぼしょぼさせておりますが眼球に異常はありません。何事も起きなかったかのように過ごしています。あーしかしもったいない、あんないい里親。でもしょうがない、ご縁だから。

そうそう、ジャッキー帰宅しました。誰も信用しない男・オットが昨夜神妙な顔で「ジャッキーの飼い主には、あの犬は手に負えなかったからうちに来た翌日からペットホテルに預けていたということにしよう。うちで問題なく面倒見れてたって知ったら引き取りに来ないかもしれないからって。だったら最初から泊めてたってよかったんざますよ、ペットホテルにっ!ジャッキーは飼い主との再会をすごく喜んでいて、それは単純で愚昧な犬畜生の彼なので仕方のないことと知りつつも、いろいろな意味でハラワタが煮えくり返りました。

ちゅーわけでこれからもカサノバ画像どんどん載っけていくんで、みんなついてこいよな!