プチ悪党タクシーと暴かれる真実

タクシー乗ったら遠回りされた。俺も見くびられたもんです。赤子連れだからかね。なめやがって…
赤子連れなので怖い思いはしたくありません。なので赤子に話しかける風を装って、日本語で延々文句ぶー垂れた。 「こういうさあ、びっみょーな遠回り?こんなことできるくらい道知ってんならさー、その知識ちがうふうに生かして真面目に仕事しろってんだよ。なあ?急に振られて困惑しつつも「…エヘ… エヘへ…」となぜか薄ら笑いを返す息子。 「たっかが数十元なわけじゃーん。数十元でこんないやな思いさせられたくねーしー、数十元のためにあっち行ってこっち行ってさあ、ごっくろーさまってかんじー?なあ? 「…エヘ… ウフフ…」 「ウフフじゃねーよ。あんたがクルマで泣かなかったらこんなタクシー乗ってねえっつの!」 「ウフ… ウフフ…」

おっちゃんはバックミラーで俺をチラッチラ見ながらどんどんスピードを上げ、目的地に着く寸前やさしい声音で遠慮がちに「小姐、対面に停めてもいいですか」この期に及んでこのオヤジ!!! ミー思わず「対面ー?!ハァー?!ああもう、好了好了!」そしたら超がんばって曲がってはいけないところで超曲がってくれて、しかも釣りを10元多くよこしたのだ。

意味がわからない!

あんだけあからさまに遠回りしといて、返すなよ、10元!

すんげえ後味悪かったよ、とオットに言ったら彼は「キミは気が強い…」と伏目がちに言い、リフォーム関連の業者たちがいかに俺に遠慮をし、その言動に戦慄していたかというエピソードの数々を、急に披露したのでおばちゃんビックリよ!
なに?!台湾ピープル、そんななあなあなわけ?!そんなに言いなりになってるわけ?!んなわけねえだろ!あいつらに限ってカネ絡んでる場面でそりゃあねえよ!つーかなに陰口叩いてんだよ、しかも亭主と一緒になって!

ほんと意味わかんねーよ!と、俺ちょっと涙目。