再スタート4日目。



午後6時に力尽きて撃沈した。さいごの言葉は「やだ…ようちえんいく…」であった。
朝、黙々と登園準備をする俺を不安げに見つめて「…ようちえんいかない」ハハッやっぱりな、と思いつつカジュアルに「えー。またぁ?」と呆れ口調で返すと「ようちえんいく」 2秒の間になにがあったんだ。 「ですよね〜。幼稚園楽しいですもんね〜!」と一転ノリノリに持ち上げたら、なんとむー自ら水筒を俺に手渡し「おみじゅもっていくのよ」水筒を園バッグに入れろと!!! 月曜日は泣き叫んで奪い取って捨てようとしていた、あの水筒を!!!

自分で靴も履いて、むしろあたしの方がむーを待たせてしまったくらいでプチ焦った。焦っていたら玄関先で急に振り返り険しい表情で「あいさつしない。あいさつしないの」 …道中、知り合いのオバチャンらにあれこれいじられるのが嫌らしい。そんな気分ではないということらしい。それを母に知っておけということらしい。突然の挨拶しない宣言に動揺しつつも「いいよ。じゃあママがかわりに挨拶するからむーはしなくていいよ」息子は、ならいい、と言わんばかりに神妙にうなずき、自らドアを押し開け朝の光の中に歩を進めたのであった。その背中は戦場に赴く兵士のそれを彷彿とさせるのであった。

ソルジャーなので今朝は途中で引き返そうとはせず、朝の保護者ラッシュでバタバタしている幼稚園前に来てもその歩みが止まることはなく、確かな足取りで室内に入るも、そこから彼の心中でなにかものすごい葛藤が始まり、なにを言っても回答が「やだ」だけになり、苛立たしげにウロウロし始め、でも帰るとは言わず俺の手を離さず、どうすんのかなと思っていたら例の「ママうえいく」

どうやら今までのパターン「教室に入るとコロッと陽気になって楽しくなる」に彼も自覚が芽生えたらしく、ママとロビーでうだうだしているよりも、とっとと教室に行ったほうが自分はラクになれると知って、そうしたいということらしい。でも老師はまだ準備中だな様子だったので時間稼ぎに「じゃあ老師に『我要到楼上去』って言いな」と言ったら俺の手を引いてどんどん老師のほうへ行き『老師、我要上去』とコピー&告げたのであった。老師は、いいよ〜そろそろ時間だし、行こう!とむーの手を取り、そしてふたりはもう振り返らずに行ってしまったのであった。ガクーン

お迎えもニコニコ出てきた。相変わらずジャケットと靴下を脱がないのが解せない。暑くねーのか。俺はちょっと歩いただけでTシャツが上と下とツートンカラーになってるんですが(by汗ジミ)。なのでむーの帰宅後はエアコン。気づいたらガックンガックン船漕ぎ始めて、危なっかしくて何度も「上行って寝よう」「じゃあソファ座れ」と言ったんだけど頑なに「寝ない」「行かない」「幼稚園行く」と言い張るから、「わかったよっ!じゃあクッション!これこうして!お手手こう!これでテレビ見なっ」「…うん」「頭はこうっ」クッションに頭を押し付けたらもうそのまま動かなくなったのでした。記念撮影してから上に運びました。

幼稚園行きたい発言は結構なことだけど、これ多分明日の朝は早く起きるだろーなあ。そんで幼稚園のことまだ覚えてて、同じテンションだったら、7時前とかから幼稚園行くとか言い出すんじゃねーかな…。揉めそう…

朝から没問題で1日を終えたむーの連絡帳はものすごくシンプルでした。「音楽のクラスでノリノリで鈴を振りまくっていました」こんだけ。笑