息子おもしろ語録と弟トラウマ

最近息子がおもしろいことを言う。いつもすぐ忘れちゃうんだけど昨日は連発だった。忘備録として記す。

1)サンタさん、そろそろ幼稚園で習ったか、テレビかなんかで見て知識として知ってるかと思い、読んでいた幼児雑誌の紛失した付録をまた買ってくれと言われた時に「サンタさんにお願いしたら〜」と言ったら「だれ?だれのともだち?」

2)テレビを見ていて「むーちゃんもイスいっぱいのとこ行きたい。なんのことかと思ったらレストランだった。 「むーちゃんはおおきいお兄ちゃんで、ママはおねえさんなのよ」 「あらそう?ありがとうね(ニヤニヤ)」 「おねえさんだからお花あげるのよ」 「そうなの?うれしいなー。誰がママにお花くれるの?」 「むーちゃんよ。ゆうびんやさんでお花買うのよ。ゆうびんやさんにはー、おはなとー、あともあるのよ!」 郵便屋さんというのはたぶん俺がネットで買い物しすぎてるせい。紙ってなんだろ?

3)幼稚園の帰りに「ママはむーちゃんがようちえんのときどうしておうちにいるの?」 「…いろいろやることが…あるからかな…(今日はランチ行ったけど)」 「おうちにひとりいるの、さびしい?」 「まあね」 「ママ、むーちゃんがようちえんいくのとき、生日快楽のお店いっていいのよ (※たぶん天母のBaby Cafe、誕生会で行った) 「…あ、そう?じゃあそうさせてもらおうかな」 「あしたいっていいよ」 「…はい」 「あした行ってね」 「わかりました」 「ひとりでいくのよ」 「あ、はい」 「むーちゃんひとりでようちえんいくのよ」 「はい」 「ママはようちえんいかないのよ」 母親を幼稚園から遠ざけたい男児はけっこう多いらしいけどそれにしてもしつこい

4)しまじろう(中文)を見ながらソファにもたれてククッと笑ったのでなにかと聞いたら嘲るように「桃樂比、おっかしい!」
 ←桃樂比

5)台所にいるあたしに「ママこっちきて!」 「ムリー」 ママこっちきていってるでしょー!(キレ気味)」 「ママいまむーのゴハン作ってるんじゃん!むーがお弁当食べたいっていうからお弁当箱に詰めてるんだよ!行けないよ!何怒ってんのさ!ママお弁当ありがとうでしょー?!」走ってきて台所に顔を出し「ママありがとっ」 「お、おう」そして思い出したように「ママごめなしゃいっ」走り去っていった

6)連絡帳に「今日は小さいコックさんということでサンドイッチを作って食べました。ママにも食べさせてあげたいって言ってましたよ!やさしいですね!」と書いてあり、マジかよ超いい子じゃんと思い「むー今日幼稚園でサンドイッチ作ってママにも食べさせたいなーって言ったんだって?」と聞いたら途端にキョドリ出しその表情に緊張感が漲り、「…サンドイッチ、もうないよ」 。そんな、母親をたかりのような目で見ないで

昨日はママさん系ランチ会に誘ってもらって出席したのですが、ママさんたちの寛容さに驚愕しました。なんだあのひとたち、女神か?

叱らない育児が主流だとは知っていたけど、みなさんものすごい忍耐力。奇声はともかく、目の前でケガでもされたらいやなので(ひどい動機)他人の子でも危ないことしてたら注意するんですけど、チビッコ、怒られても無反応なんですよ… りょーやノバやむーなら震え上がる場面で。異世界でした。うちもああいうふうに育てていたら、むーはもっといろいろ動じない子に育っていたのだろうか。

まあこれでまた陰で「S(俺)さん細かいよね〜べつに大丈夫だよね〜」とか言われんだろーな、もっと婉曲な言い方で(微笑)。実際だれも痛い思いはしてませんでしたから、俺がひとりでびびってただけで、お母さんがいいなら見て見ぬふりをするのがオトナの対応だったんでしょう。放置してても子供ってそうそうケガしないものみたいだし、他人が注意をするのは子供の母親の面子が潰すことだと本気で思ってるひともいるようなのでむずかしいですよね。でもドアに指はさもうとしてんのをただニコニコ見てるだけとか怖くて絶対ムリ。コレに尽きるわ…。みんな絶叫マシンとかけっこう好きみたいだし、耐性が違うんだろうね…

目の前で幼い弟がベンチから消えたり(背もたれの隙間から落下)、アゴが割れたり(ボールに乗ってて転倒)、またアゴが割れたり(ジャングルジムから落ちた)、指がもげそうになったりドアに挟んだ)、膝がバックリ割れたり(歩道で転んでブロックの角にぶつけた)、犬にまれたり(父親の目の前で)、あっあと停車中のクルマのサイドブレーキ勝手に外して弟載せたクルマが家の前の坂道落ちてったこともあったわ。まだ若かった父が死に物狂いで走っていた後ろ姿がいまでも目に焼き付いています。小さいときだけでこれだけ目撃してきたんで、トラウマなんだと思う。コンセントに針金突っ込んだりハサミで睫毛切ったり、ケガなくても危険だったことは数しれない。そんな実体験を持つ妄想力旺盛な俺の執拗な注意喚起のせいでしょうか、息子は幼児と思えぬ危機回避能力を身につけました。園の遊具すら老師に「これ危ないよ!」と文句を言って、転倒の危険があるものには近づきません。そんな我が子が普通だと思ってたんで、驚いた。いやおとなしいおとなしいと言われ続けてきたけど、ほかに褒めるところがないんだろうなくらいにしか受け止めないじゃんそんなの。他人の、自分の子供評なんてさ。でもほんとに特別おとなしかったらしい。これからはそのへん強調することにするわ。

あっちなみに弟はまだ生きてます。いまだに度々ケガしてます。ほとんどが自滅系で、命にかかわるケガはいまのところ1回@16歳だけ。同じ親に育てられても姉弟で違うもんだ。あーでも実母は弟には甘いわ。なんか小さいときに保健所の検診かなんかで「この子は自律神経失調症かもしれない」って言われて、伸び伸び育てなきゃって思ってやりすぎたのかもしれないって悔恨気味に実母本人が言ってたのを唐突に思い出したわ。母は弟にはいまだに甘い。まあこれが叱らない育児の末路とは言わないけどさ。あの尾木ママってひとの教育者年数が弟の歳とほぼリンクするからさー。

叱らなかったら息子は弟みたいになってたってことかもね。おっそろしいわ。