一代宗師 The Grandmasters

久しぶりに映画見に行った。王家衛の新作カンフー映画。18日封切り。ウィキの詳細はこちら。
王家衛がカンフー?でしたが、おもしろかったです。王家衛ですがわかりやすくて大衆向け、つーかぶっちゃけマンガです。チンガポール時代もトニーの新作が出ればどんな糞ラブコメだろうが映画館に足を運んだわりと筋金入りのトニーファンの俺ですが、シリアスな場面なのに吹き出しそうになること数知れずでした。そういうベタベタなマンガ的演出が多々ありました。

内容はひとことで言うと「ツブシがきかないひとたちの話」。でも王家衛だから画面がムダにいちいちエロくてウホッとかしながら見れるよ。トニー若かったよ〜。並んだらたぶん俺のほうが年上に見えると思う…。章子怡も美しかった〜。毛穴さえセクスィー。いい毛皮着てたよ〜。張震の生え際にはビックリしたわ〜。

王家衛の新作だからってガイジンとかがアートな気分を求めて観に行くと肩透かしというか意味がわからないと思います。カンフー映画だけど、カンフーって言うより「巧夫」。そのへんの文化とか背景とかを知らないと厳しい内容になってます。なにしろ説明が一切ないです。なくても楽しめるけどツライと思う。日本人はアジアなアレでわかんなくてもなんとかなると思う。

今回ツラかったのは言語です!!! 王家衛映画ではトニーは広東語です。ほかのひとは中国語(普通語)を話そうがトニーは広東語。なのでもちろん安心の字幕付き(中文&英語)。なのにビックリよ!!! トニーの広東語聞きながらだと、中文字幕が追えないよ!!! トニーの広東語のときは英語字幕を読むしかない!ほかのひとの普通語のときは中文字幕! 開始しばらくしてそれでなんとかなることに気づいたけど、それまでは脳がどうにかなりそうだったよ! 普通語もいろんな発音のひと(きつい大陸なまりから台湾よりまで)がいるので違和感を感じると字幕を追うのが疎かになってイライラした。ひとむかし前の語り口調だからか時代がかった言い方や成語が多くて、英語より中文追うほうが全然ラクなのに広東語聞きながらじゃダメだとは思いもよらなかったよ!すごいね、脳!

という新発見がありました。実生活ではまったくどうでもいいムダ発見だよ。